2021/07/04

サヨナラから始まる物語

 アニメ・IDOLY PRIDEを一気観しました。

 こんばんは、シルエットです。


 前回の記事で『次回は今僕がハマってるIDOLY PRIDEネタで記事を書きたい』なんて書きましたが、有限実行していこうと思います。

 というわけで紹介するのは、今僕がハマっているアイドル育成系ポチポチゲームのIDOLY PRIDEです。

 サイバーエージェントグループ、ミュージックトレイン、ストレートエッジによるメディアミックス作品で、飽和傾向にあるアイドルモノに一石を投じるような作品……かもしれません。

 僕は生憎アイマスやラブライブといった有名アイドル系作品を見ていませんので、比較は出来ないのですが、アイドルモノにしては随分重々しい印象の作品。実際にホームページを見ていただければわかるのですが、トップに踊る文言は「舞台裏のドラマが、ステージを輝かせる」といきなり裏を示唆。

 そして紹介文をホームページから一部引用しますと、

アイドルという「空間」をつくっていく喜び。
その過程では、誰しも汗を、涙を、時には血を流している。
それでもアイドルを続ける。
最初からスポットライトを浴びる人なんていない。
誰しもみんな、弱かった。
屈しないものだけがアイドルの最高峰へたどり着く――。
これは、大きな夢と、過酷な現実を前に青春を駆ける、切なくも熱い、アイドルたちの物語。

 と、アイドルが持つ華やかさというよりはどちらかというと、頂点を目指すもの達の泥臭さとか、そういうものを感じさせる雰囲気。

 しかも、そういう重々しい雰囲気はサービス開始前のキャラ告知画像にも現れていて、可愛らしいキャラがそれぞれ苦々しい顔をしていたもんですから、一部では「うんこ堪えてそう」「なんなら漏らしてそう」とか言われてました。

 じゃあどういうストーリーなのさ?という話です。

 大まかにかつ僕なりにあらすじを説明しますと


 アイドルをAIが評価し、その価値を定めるVENUSプログラムが作られ、アイドル戦国時代と呼ばれる頃。星見市という関東郊外の小さな芸能事務所、星見プロダクションから「長瀬麻奈」というアイドルが誕生する。華々しいデビューを飾った彼女は、またたく間にトップアイドルへの道を駆け上がっていく。その過程、新人アイドルの登竜門であったNEXT VENUSグランプリの決勝へ。グランプリに優勝すれば、アイドルとしての成功は約束されたようなもの。人生を決める勝負へ臨む前、会場への移動途中に彼女は交通事故により帰らぬ人となり、そしてNEXT VENUSグランプリの決勝のステージの幕も上がることはなかった。
 長瀬麻奈の死去から3年後。彼女のクラスメイトかつマネージャーであった牧野航平は、「決勝の舞台に立つまで成仏できない!」と霊と化した長瀬麻奈と共にマネージャーとしての日々を送っていた。そんな彼に新たなアイドル候補が預けられる。長瀬麻奈の妹・長瀬琴乃、長瀬麻奈とそっくりな歌声を持つ川咲さくら。来るNEXT VENUSグランプリの復活に向けて、再び牧野はトップアイドルの育成を目指すこととなる――

 ってところでしょうか。

 まとめる過程で若干齟齬が発生している感も否めませんが、大筋はズレていないと思います。

 もしここまでで「興味が出たな~」って人はここでこの記事を読むのをやめて、アニメを見てみることをおすすめします。

 ここからはアニメ最終話のネタバレをゴリゴリ入れていきますので!!!



















 はい、忠告しましたのでここからは最終話・12話のネタバレ感想です。

 まず一口に、ギャン泣きしました。牧野くんと麻奈ちゃんのラストシーンはもう涙なしでは見れないでしょ。

 大まかなあらすじを語りますと、なんやかんやでNEXT VENUSグランプリ優勝を果たし、ウイニングステージに立つアイドルたち。その間に牧野は会場を後にし長瀬麻奈と、そして霊体の長瀬麻奈と出会った高校の教室へと走ります。長瀬麻奈が霊体として現世に留まれる時間はもう残り僅かでした。
 あのときと同じ、教室の窓際に立っていた麻奈は牧野に彼女の本当の願いを語ります。それは「牧野航平をトップアイドルのマネージャーにすること」でした。牧野は「なぜ自分だったのか」と問い、麻奈は様々言葉を紡ぎながらも「キミが好きだったから」と想いを吐露します。牧野は衝撃を受けると共に「俺はマネージャーだから」と自分の想いを封印してきたことを滲ませます。そんな牧野を見て「キスでもしておけばよかったね」と麻奈は生きているときには出来なかった口づけを牧野と交わし、そしてこの世界から姿を消してしまいました。最後に、妹・琴乃に「まだまだ先は長いよ」と言葉を残して。

 はい、もうギャン泣き。それまでの過程でどことなく麻奈ちゃんが牧野くんを好いていたことは示唆されていました。それが、最後に牧野くんに伝えられたこと。そして真面目な牧野くんはそれでも「アイドルとマネージャー」という立場を崩そうとはしなかったこと。最後に、本当の別れを前に口づけを交わせたこと。

 こんなもん泣くしかないでしょ!!!!!!!!

 しかもこの場面で流れているのは、長瀬麻奈の最期の曲。「song for you」。これは麻奈ちゃん曰く妹の琴乃に向けての曲だそうですが、その歌詞を読み解くと、それと同時に仄かに牧野くんへの想いも込められていたことが見て取れます。

『わたしの わたしの 一番近くで いつでも いつでも 見ていて くれたね
 あなたと 過ごした かけがえのない日々に 贈るよ 「ありがとう」』

 勿論肉親である琴乃はずっとずっと姉を一番近くで見ていたと思います。しかし、アイドルとしての長瀬麻奈を一番近くで見ていたのは、マネージャーという立場で舞台袖から見続けていた牧野くんでしょう。

 そしてグランプリ決勝で歌う予定だったこの曲。会場まで牧野くんと別々に移動することとなった麻奈ちゃんは、「絶対に見に来てね」と牧野くんに念を押していました。つまり、琴乃と同時に牧野くんにもこの曲を届けたかったわけです。

 そういう麻奈ちゃんの想い全てが詰まった中でのお別れ。

 そして、場面はかわりアニメでのラストライブ。

 「サヨナラから始まる物語」をイマのアイドルたちが歌います。

『めぐり逢えた奇跡の真ん中で 少しくらいわたし泣いたっていいよね』
 サヨナラから始まる物語 胸の奥に刺さった切なさが痛いけど
 駆け出したら いつでもそこがスタートライン
 君と走っていこう デスティニー』
『たどり着いたステージの裏側で いつも君が優しく笑ってたんだね
 サヨナラから生まれた物語 言えなかった言葉がまだたくさんあるよ
 溢れすぎた心からは本音がこぼれた
 もうちょっと消えないでいて デスティニー』

 エモの塊ですよ。「サヨナラから始ま」っていくイマの星見プロの物語なんですからね。

 そしてこの裏で、東京への進出を前に星見プロの三枝さんまで姿を消してしまうんですから……もうね!


 と、いうわけでアニメでガチで声震わせるレベルで涙を流したのは久々だったので衝動的に文章を書きたくなってしまいました。

 ところでアイプラの最推しは「成宮すず」ちゃんですが、最オシのグループは「LizNoir」です。あのどことなく尖った雰囲気と割とロック調のゴリゴリな感じがアイドルらしくなくて好きです。

 皆様も是非推しグループを見つけましょ~。

 ではでは!

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