2022/05/01

ホークス2位!野手陣は軒並み好調!?【野球】

※この記事は4/29に執筆したものです。


2022シーズンが開幕して約1ヶ月が経過しました。皆様の推し球団の調子はいかがでしょうか。

こんばんは、シルエットです。


ご存知の通り、私の推し球団は「福岡ソフトバンクホークス」。

昨シーズンは8年ぶりのBクラスに沈んだホークス。

雪辱を果たすべく、藤本新監督を筆頭に又吉投手は藤井投手、ガルビス選手といった新戦力も加わり王座奪還を狙う今シーズン。

開幕8連勝と華々しいスタートを切ったものの、その後は噛み合わない投打や中心選手の負傷や離脱。なかなか順風満帆とは程遠い1ヶ月を過ごして参りました。

しかしそんなこんなでもホークスはパ・リーグ2位!

27試合を消化したホークスの戦力を分析していきましょう!!


【投手】

◯先発

今現在1番ほころびが見えるのは先発投手陣かもしれません。千賀投手・石川投手・東浜投手・和田投手とローテの軸はある程度固まっているのですが、それを支える投手がいまいち不確定。


開幕までは昨年途中退団したコリン・レイ投手も軸になると思われていたのですが、ここまで4試合に登板し1勝2敗 防御率8.35とピリッとしない成績。

今シーズン初登板だった本拠地paypayドームでのオリックス戦は6.2回自責3としっかり試合を作り勝ち星も手にしたのですが、2度目の登板となった北九州での楽天戦では5回4失点3四死球と乱調。そこからなにか歯車が崩れてしまったのか、二試合連続KOという不安定な状況が続いてしまっています。

昨シーズンは6試合の先発でしたが3勝1敗 防御率2.02 WHIP0.88と圧巻の数字を残したレイ投手。彼の復調が先発陣の立て直しには不可欠です。


そしてローテ定着を狙う若手先発陣。

まずは未完のロマン型杉山投手。今シーズンはここまで2試合の先発にとどまっていますが、0勝1敗防御率9.64と散々な成績。制球力を課題にする彼ですが、直近の登板では自慢の速球すらもやや輝きを失っていた印象。変化球は暴れて速球はいともたやすく弾き返される。そんなこともあって27日の西武線では5回6失点KOになってしまい登録も抹消。なにか掴んで大成してほしい投手です。

そして期待がかかる若手左腕、大関投手。ここまで先発中継ぎと様々な仕事をこなしながら5試合2先発2勝1敗 防御率2.79という成績。プロ初先発となったZOZOマリンでのロッテ戦では6.1回1失点無四死球とゲームメイク。希望を抱かせるピッチングでしたか次の試合では4.2回5失点でKO。それ以降は主にロングリリーフでの起用が続いています。

まだまだ未完成な部分がある大関投手ですが、中継ぎでは安定したピッチングを披露。特に23日の札幌ドームでの日本ハム戦では4.1回を投げて救援勝利。

それ以降やや登板間隔も空いていることからもしかしたら再び先発の機会が巡ってくるかもしれません。ぜひともローテ定着を狙って好投してほしいですね!

6試合3勝0敗 防御率0.95 WHIP0.89
4試合2勝0敗 防御率0.87 WHIP1.03
4試合2勝1敗 防御率3.70 WHIP1.06
3試合0勝1敗 防御率2.35 WHIP1.50
4試合1勝2敗 防御率8.35 WHIP1.58
2試合0勝1敗 防御率9.64 WHIP1.71
5試合2勝1敗 防御率2.79 WHIP1.09

◯中継ぎ・抑え

盤石に思われたリリーフ陣に空けられた大きな風穴。絶対的クローザーだった森投手の大不振が大きなニュースだと思います。

ここまで11試合に登板し0勝3敗6S 防御率3.60と守護神としてはちょっと受け入れがたい負け数。昨年怪我もあり思うような成績を残せなかった森投手は、今シーズンは開幕から6試合連続Sとスタートダッシュに成功。再び守護神の座に舞い戻ったと思われたのですが、6日のオリックス戦で2失点負け投手になったところからすべてが狂い始めます。

12日の長崎でのロッテ戦ではまさかの3失点を喫し途中降板。続く16日の北九州での楽天戦では西川選手に2ランを浴び負け投手。

彼の持ち味である外角低めのコントロールも冴えわたる変化球もすべてが死んだ状態。明らかに絶好調とは程遠い姿がそこにはありました。

藤本監督は森投手の降格を決断し、現在もファームでの調整が続いています。

チームの優勝のためには森投手の復活が絶対条件と言っても過言ではありません。

球速とキレと。課題となっている部分を修正して、また一軍の9回のマウンドに戻ってきてほしいものです。


昨年は守護神の離脱であわや空中分解となったブルペン陣ですが、今シーズンはその窮地を救う二人の投手が躍動しています。

まずは中日よりFAで加入した又吉投手。ここまで12試合に登板し1勝0敗7H1S 防御率0.00と支配的な投球。特にホークスの投手らしくない、針の穴を通すような超精密なコントロール。胃に優しく、甲斐選手にも優しい新戦力がブルペン陣を支えています。

そしてもう1人は帰ってきた快速左腕・モイネロ投手。ここまで10試合に登板し0勝1敗4H3S 防御率1.86とこちらもノリノリのピッチング。森投手不在の現在は9回を任されることも少なくないですが、慣れないポジションながらしっかり試合を締めています。


この2人に加えて、左右のサイドハンドコンビの嘉弥真投手・津森投手、独立から這い上がった藤井投手など力のある投手がきっちり6・7回を繋いでくれています。

今年は中継ぎ陣は万全と言って良いかも知れません!

11試合0勝3敗6S 防御率3.60 WHIP1.40
12試合1勝0敗7H1S 防御率0.00 WHIP0.65
10試合0勝1敗4H3S 防御率1.86 WHIP0.62
10試合0勝0敗6H 防御率0.00 WHIP1.06
10試合1勝0敗7H 防御率0.00 WHIP0.63
10試合2勝0敗2H 防御率0.77 WHIP0.60

【野手】

◯捕手

野手陣で1番苦しんでいるのは正捕手・甲斐選手かもしれません。

昨オフからスーパーキャッチャー・城島さんを彷彿とさせるような新フォームに取り組んだ甲斐選手。オープン戦では華麗な右打ちでテラスに叩き込むなど一定の成果を見せつつありました。

しかしいざシーズンが始まると、四球は選べるものの肝心のヒットが出ないという状況が続き、次第にその出塁率にも陰りが見えるようになりました。現時点で.104 0本 5打点 OPS.394とまさに絶不調。もともと率を残すバッターというよりは一発の魅力がある選手。しかしながらここまでホームランはゼロ。試合前・試合後ととにかくバットを振り続けている甲斐選手ですので、その努力が実を結んでくれればと思います。


そして出番は少ないながらキッチリ結果を出しているのは海野選手。ここまでわずか7試合ではありますが5打数2安打の.400。また守備でも惚れ惚れするようなフレーミングで投手陣をリード。昨年まで二番手捕手を務めた高谷選手がいないため、彼の縁の下での働きが優勝にはかかせません。少ない出番ではありますが今後も結果を残して、正捕手の座すらも脅かしてほしいですね。


.104 0本 5打点 0盗塁 OPS.394
.400 0本 2打点 0盗塁 OPS1.20


◯内野手

内野陣のベストオーダーは(一)中村晃、(二)三森大貴、(三)野村勇、(遊)今宮健太と言ったところでしょうか。


まずはファーストの中村晃選手

ここまで.301 1本 11打点 OPS.818とまさに「中村晃らしい」成績を残しています。開幕戦では幾度となくチャンスで凡退してしまいその状態が不安視されましたが、次第に彼本来の嫌らしい打撃が復活。

また守備はもうお墨付きの安心感。レフトやライトに回ることもありますが守備に問題はまったくありません。

ランナーを返す5番として今後の活躍が期待されます。


そしてセカンドの三森選手

.303 3本 12打点 OPS.823という成績に誰が文句をつけられましょうか。長年ホークスの課題だったリードオフマンと正二塁手。その2つの課題を同時に解決したのが三森選手です。まず課題だった出塁率は.374とハイアベレージをキープ。さらにそこに.449の長打率も重なり打線の中で一際輝きを放っています。

そして守備も文句なし。身長を生かしたプレーもあり、不安定さはまったくありません。

一時は怪我で欠場、DHやファーストに入ることもありましたが今シーズンはこのまま怪我なく完走してほしいところです。


次に激戦区のサードは野村勇選手

社会人卒の25歳オールドルーキーがレギュラーを掴みつつあるサード。ここまで21試合に出場して.234 3本 7打点 3盗塁 OPS.868というなかなかにパンチ力のある成績。藤本監督が理想とする2番右打者を叶えられる、走攻守そろった選手。やや確実性に欠ける印象ではありますが、1試合でマルチホームランを放つなど小さな体に隠されたそのパワーはやはり魅力的。

ただサードというポジションには松田選手・ガルビス選手・リチャード選手・井上選手といったポジションを争う選手が多数います。決して安泰というわけではないと思いますので、そのバットと守備で監督の信頼を勝ち取ってほしいと思います。


最後にショートはやっぱり今宮選手

.309 1本 8打点 OPS.753という打撃と守備でショートの座を守り続ける今宮選手。シーズン序盤は打撃面で非常に苦しんでいましたが、少しずつ調子も上向いて打率も3割超え。

シーズン開幕前まではガルビス選手や野村勇選手との競争という声もありましたが、実力で黙らせたカタチ。

長打力もあり小技もできる今宮選手が現在恐怖の8番打者として打線に勢いを加えています。

彼に求めるのはとにかく怪我をしないこと。適度に休みをはさみながら規定到達を成し遂げてほしいです。


.301 1本 11打点 0盗塁 OPS.818
.303 3本 12打点 2盗塁 OPS.823
.234 3本 7打点 3盗塁 OPS.868
.309 1本 8打点 0盗塁 OPS.753
.195 0本 3打点 0盗塁 OPS.494
.129 1本 4打点 0盗塁 OPS.414

◯外野手

現状でのベストオーダーは(左)柳町(中)上林(右)柳田(指)グラシアルという感じでしょう。


まずはレギュラー奪取を目指す柳町選手

.373 0本 8打点 OPS.869と圧巻の成績を残している柳町選手。開幕は二軍で迎えたのですが、栗原選手の離脱に伴い昇格。最初は右投手相手の先発出場のみでしたが、次第に左投手相手でも起用されるようになり結果を残してきました。

チーム事情で不慣れなセンターでも起用されることがありますが守備は及第点。

栗原選手という大きすぎる穴をカバーし、そしてレギュラーを奪い取るつもりで頑張って欲しいですね。


そして復活のときが近づいている上林選手

2018年の活躍を最後にひたすら苦汁を舐め続けてきた上林選手。今期は恩師とも呼べる藤本監督の期待に応えるかのように、.302 1本 8打点 OPS.758と好調をキープ。

彼の場合は調子を落とした時にとことん沈んでいってしまう印象があるので、悪い時にどこまで粘れるかというところが勝負になってくると思います。

今年こそ、「復活」の二文字を掴んでほしいと思います。


またライトは今期からキャプテンを務める柳田選手

負傷離脱などもありながらここまでは.227 2本 5打点 OPS.647とらしくない数字。目の覚めるようなスイングから放たれるドデカイフライや他の追随を許さない選球眼も今年は陰りが見えます。

とにかく今シーズンはゴロと三振が多い。以前彼はインタビューで「フライが出ているうちは調子が良い」と言っていたので今が調子の底といったところなのかもしれません。

ハッスルプレーで思わず負傷してしまった彼ではありますが、その実力は誰もが知るところ。とにかく怪我なく、そして試合の中で感覚を調整して勝利に導く一打を放ってほしい選手です。


そして指名打者にはグラシアル選手

今シーズンはここまで.245 1本 8打点 OPS.699という数字ですが、直近の試合ではこれ以上の怖さを見せています。

シーズン序盤はとにかく打撃に悩んでいましたが、少しずつアジャストしてきたのか彼らしい打撃が戻ってきています。

守備はやや危ういシーンが少なくないですが、彼の仕事はとにかく打つこと。昨年はグラシアル選手という打線の核が欠けていたことが本当にチームを苦しめました。怪我なくどっしり四番として座ってほしいです。

.373 0本 8打点 OPS.869
.302 1本 8打点 OPS.758
.227 2本 5打点 OPS.647
.245 1本 8打点 OPS.699



……というような4月現在のホークスの選手層。

これでベストオーダーを組むとしたら

1(二)三森大貴
2(三)野村勇
3(右)柳田悠岐
4(指)グラシアル
5(一)中村晃
6(中)上林誠知
7(左)柳町達
8(遊)今宮健太
9(捕)甲斐拓也

といった布陣でしょうか。

2番には中村晃選手を入れてもおもしろいのかな、と思ったりもしますが藤本監督が「2番右打者」を推していますので野村勇選手で。


さてさて、開幕して1ヶ月経ったとはいえどもまだまだ残り試合は100試合以上。

秋に笑えるように、ここからもっともっともっと応援していきましょう!!

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