―中高生から圧倒的な指示を得るアイドル、kana
こんばんは、シルエットです。
本日はIDOLY PRIDEに登場するkanaというキャラについて考察していきたいと思います。
◯概要
kanaは東京編から登場するアイドルで、BIG4の一角・ⅢX(スリーエックス)のメンバーの一人です。
上の画像にもある通り、承認欲求が高くて裏表の激しい人物で、普段はとてもフランクな印象を与えますが、一度敵と認識すると一気に牙むき出しに挑発しまくる性悪タイプに成り代わります。
敵役としてはありがちなキャラ付けではありますが、どうもそれだけでは終わらない感じがするのがこのkanaという人物です。
初対面でkanaに好印象を抱くすみれ |
◯kanaの承認欲求
彼女の特徴的な一面として「承認欲求の高さ」が上げられます。
SNSにおいて200万人以上のフォロワーを誇る彼女がある程度の承認欲求を持つことは何らおかしなことではないのですが、ただ彼女は既に「大人気モデル出身」という肩書を手にしており、ある意味で成功した人間であると考えられるのです。
それでありながらなぜ彼女は「誰かに認められること」を強く望むのでしょうか。
病的なまでに承認を求める人間は、過去に大きなトラウマを負っていたり自身が育った家庭環境に何らかの問題があった場合が多いと言われています。
特に虐待を受けていたという過去は大きな要因になりうるものです。
では彼女の承認欲求の強さは虐待という過去があったからでしょうか?
もちろん推測の域を出ませんが、答えはNOだと考えます。
彼女は小学生の頃からモデルとして活躍しており、虐待などの歪んだ家庭環境ではなかなかに成し遂げにくい結果を修めているからです。
では彼女が承認欲求に狂った理由はなんなのか。
実は病的な承認欲求を引き起こす理由は先に上げた以外にも様々あります。
その中でも注目したいのが「条件付きの愛情」という要因です。
これは「〇〇できれば愛してあげる、認めてあげる」というもので、提示された条件をクリアすれば愛情を得られるが、失敗した場合には愛情が得られないというシンプルなものです。
現代において親が子供に直接上記のような言い回しをすることは限りなく少なく、あくまで応援というスタンスを取ることが多いと思います。
ただ、その条件を向けられる子供はどうでしょうか。
「この条件をクリアすれば親に認めてもらえる」と自分から条件付きの愛情を想定するのではないでしょうか。
kanaに当てはめてみましょう。
小学生の頃からモデルとして活躍していた彼女ですが、その活躍を彼女の親は間違いなく喜んでいたことでしょう。
表紙を飾れば親は喜び、テレビに出ればもっと喜ぶ。
そういうなかで、彼女のなかに「自分が芸能界で活躍すれば親は喜んでくれる。親は自分を認めてくれる」という認識が芽生えていったのかもしれません。
彼女は「もっともっと親に認められたい」という一心でモデルとしての人生を歩み続けていく。
だからこそ、彼女の中に大きな承認欲求が形成されていったのかもしれません。
しかし、それでも彼女の承認欲求の強さにはまだ至らない感じがありますね。
彼女は異常に勝利に執着している節があります。
しかもただ勝つのではなく「完全勝利」以外には興味を示さないレベルで。
これはおそらくですが、彼女が過去に経験した「敗北」が原因であると考えられます。
どのような敗北があったかはわかりませんが、ⅢXのメンバー全員が「二度と負けない」というのを唯一の共通認識にしているようで、敗北に大きなトラウマを抱えていることを示唆しています。
さて、再びトラウマという言葉が出てきましたが、これは先にも述べた通り異常な承認欲求を引き起こすトリガーのひとつです。
つまりkanaという人間は、「条件付きの愛情」「トラウマ」という2つの大きな爆弾を抱えているかもしれない、ということです。
それらが化学反応を起こし、冗談みたいな強大な彼女の承認欲求を育んでいるのかも知れません。
ところで彼女の「敗北」ですが、やはりモデル時代に何かがあったと考えるのが普通でしょう。
上記の人物紹介ではそのような雰囲気は微塵も感じさせませんが、このIDOLY PRIDEという作品はそういう敗北の過去をひた隠しにしてくる側面があります。
TRINITYAiLEのメンバーである奥山すみれも元天才子役という表記がなされるばかりで、「子役としての仕事が減り、稼げなくなったがためにアイドルに転身した」という部分は少しも語られていないのです。
今現在、モデルではなくアイドルとして活躍しているkanaも、やはり何かがあったと考えるのが妥当でしょう。
◯kanaの未来
BIG4の一角として名実ともにトップを走り、数多くの承認を得ている彼女。
そんな彼女が行き着く先は様々だと思いますが、ここでは「すべてを失った未来」を考えてみたいと思います。
現在、I-UNITYというトーナメントで優勝しトップアイドルになり、その先のモノを掴みにいくことを目標としているⅢX。
もしもその半ば、トーナメントで敗退しトップアイドルという夢が潰えたのならば。
kanaは恐らく崩壊すると思われます。
kanaは「最強のBIG4」という肩書に強く依存している節が見られます。
それは恐らく彼女の内にある承認欲求から来るものだと思いますが、「BIG4という肩書があるからこそ今の自分は認められている」という想いが彼女の中にあるのでしょう。
だからこそ、自分よりも格下のアイドルに負けたともなれば、そのアイデンティティは崩壊し、「認めてもらえない」という恐怖が彼女を巣食うはずです。
BIG4という皮が剥がれた時、そこに残るのは生まれたままの彼女ではなく、完全なる無。
そういう感覚が、kanaにはあるのだと思います。
◯まとめ
長々となんだかまとまりもなく語りましたが、すべては私の妄想。
根拠も何もあったもんではありません。
今後の東京編のストーリー次第では大きく覆される可能性を孕んだものですが、まあ考察というのはそういうものということでご容赦ください。
随分kanaに対してもの暗い妄想をしていまいましたが、彼女に何らかの悪感情を抱いているというわけではありません。
思ったよりガキっぽい彼女がなんだか可愛いな、と思ってこういう妄想をしたまでです。
今のところ完全なる悪者のkanaですが、いつか彼女に幸あることを願って――
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