2024/06/30

【はちはじ2】物語のプロローグは川崎で【アイプラ】


八景から始まる物語!(ここは川崎)


こんばんは、シルエットです。

2024年6月29日川崎市産業振興会館にて行われた、同人誌即売会『八景から始まる物語 STAGE2』

私シルエットは、昨年に引き続き参加いたしまして、その辺に生息する一般アイプラオタクとして、マネージャーさんたちの「アイプラ愛の結晶」を手に入れてまいりました。


本日はそのイベント参加レポ。

イベントの楽しさと、ついにで弾丸旅の記憶もここに残しておこうと思います。


それではレポートスタートです!



1.プロローグ

八景から始まる物語。その助走地点はやっぱり福岡

生まれ育ちそして20年以上福岡在住。すすったラーメンは豚骨ばかり。焼き鳥のスタメン1番は不動の豚バラ。

川崎と福岡。直線距離にして約880km

故に現地に赴くのはそうそう気軽なものではありません。


それでも私は気軽に川崎に行ってきた(!)

皆さんの愛の結晶を受け止めるためです、仕方ない。

しかしながら、私の懐事情は夏近づく日本と真逆の南半球

現地でいくらかモノを手に入れるでしょうし、なおのことお金はかけられない。

ケチケチした私は、2年連続での「日帰り川崎」という超弾丸遠征を決定。

各航空会社のセールをも巧みに利用し、超弾丸GIRI-GIRI reasonable travelを強行したのでした。

東京へ向かう午前7時の福岡は生憎の雲天

雨こそは降っていませんでしたが、車窓はこんなにも大雨粒。

まあ離陸と同時に全部後方へ押し流されていきましたが……。

さて、優れない天気でのフライトといえば幻想的な写真が撮れるもの。

青空と分厚いもっくもくの雲とのコントラストが相変わらず美しいですね。

この写真が撮れたのは一昨年の夏以来……?


ところでウイングのデザインからもお気づきかもしれませんが、本日私が搭乗するのはJAL

航空券をセールで手に入れたこともあり、なんと片道11,480円!

この値段でFSCが利用できるのはまさに破格。

小学1年生以来のJAL機に早くもこころワクワクです。

……昨夏に利用したANAは約2時間の遅延という辛酸を嘗めさせられましたからね😡

見てくださいこのモニター!

機外カメラなのにこんなに画質が良いんです!しかもピクチャインピクチャも出来ると来た!

小学1年生の頃はこんなに映像綺麗じゃなかったはず!

しかも配られるイヤホンもなんかすごい!イヤーカフがついていますの!

これがJALに乗る、ということなんでしょうか?

あとTipsみたいなの出るの好き。


JALへの感動はさておき、時刻は8時を回ったところ。

4時半起きの私はすっかりお腹がぺこぺこでございます。

というわけで、フライト前に買った朝ごはんを食すタイム。

空の上での朝食は随分と洒落たサンドイッチ。ローストビーフサンドです。

……いや、別にローストビーフが食べたかったわけではないんです。

ただこの一口サイズのサンドイッチが食べたかっただけで。

ちなみにこれで500円なり。


ところでここで本来であれば、機内サービスでのコーヒーの写真でも掲げるところなのですが、今日は荒天乱気流

揺れる機内ではCAさんのドリンクサービスも早々と撤収

私が座る席までまわってことなくあえなくタイムアウト。販売終了となってしまいました。

……まあ飛行機が遅延するのと比べると微々たるものではありますが、どうもFSCとの相性が悪い私であったのでした。

そして東京上陸!

今年の3月末に私用で東京を訪れていたのですが、そのときは新幹線を利用したので羽田は久しぶり。

……え?もしかして昨夏のライブ以来?

すっかりご無沙汰ですね。

ご無沙汰だったのもあったし、JALはめっっっっっちゃアクセス良いところに乗り場があるのもあって、逆に羽田で迷っておりました。

東京はいつになってもムズいぜ!



2.八景から始まる物語2

さあここから本題。

12時を迎えましてついにはちはじ2開幕!

約1年ぶりの開催ながら、規模感は2倍なんてもんじゃない。

詳細な広さはわかりませんが、肌感覚的に会場は昨年の3倍はあったんじゃないかと感じています。


そしてなだれ込む人人人!さらに迎え撃つ人人人!

一般参加のマネージャーたちは配置図とにらめっこしながら目当てのサークルへ。

サークルにはコスプレされた売り子さんなんかもいらっしゃってもうにぎやか。

もうすでに「昨年超えたな」と確信する熱気が醸成されておりました。


さてさて、昨年は「何を買って何を買ってないかがわからない」という危機的状況に陥った私でしたが、今年はもう大丈夫だよ!

スプレッドシートに欲しい頒布物をまとめ、何処にどのサークルがいるかも把握済み。

頭の中に緻密に組み上げられたルートを、的確に追っていくだけ。失敗などあるはずがないのです。


……なんてね!

気づいたら目の前に現れたスケベな本を手にとっていました。

これはマネージャーとしての検閲のお仕事のためです。やましさはない。


やはりことは思い通りに進まないですが、とりあえずは「マストバイ」と定めた物々を鞄にしまい込み任務完了。

これが二度目のアドバンテージです。

重くなった鞄になんとも言えない達成感を覚えながら、未だ入り乱れるマネージャーたちをにっこり眺めておりました。



3.アフターイベ

そんなこんなでまったりしていたらあっという間に閉幕の15時

昨年はフライトの関係でアフターイベ……という名のじゃんけん大会には参加できませんでしたが、今年はこれも見越してフライトは最終20時

満を持してじゃんけんが強いわけでも弱いわけでもない私が、戦いの場に赴きました。


こちらのじゃんけん大会。景品は主に参加サークルから寄付されたモノたち。

目玉はやはりポスターだったでしょうか。

私としても欲しい気持ちは山々でしたが、持ってきた鞄はA4ファイルが入る程度。

ポスターなど持って帰れるはずもありませんでしたので泣く泣く見送り。

とはいえ全然他人の勝ち負けにハチャメチャに一喜一憂しておりました。


そんな私に負けられない戦いがやってきたのは色紙コーナー。

様々な色紙が登場するなか、突如としてどりきゅん色紙が登場

「これは行くしかないでしょ!」と勇み立ち上がりました。

ちなみにそのとき「行くしかないのか?」と誰かに疑問を呈された気がしますが、そうです行くしかないのです。

たぶん俺が一番どりきゅんを愛しているので。


そしてその結果ですが。

……まあ記事にしているということはおわかりですよね?

そうです勝ち得たのです✊✊✊

ブログにも色紙の写真を載せようかと思ったんですけど、なんか急に独り占めしたい気持ちが出てきたので見せません。

でも手に入れたのは嘘じゃないですよ?

なおその後我が推したる成宮すず色紙も手に入れることができました。見せませんけど。

ちなみに前者は全部チョキで、後者は全部グーで栄冠を手にした記憶です。


また私は参加しませんでしたが、KRアイプラ限定麻奈のタペストリーがまさかの景品に登場。

もはや会場は狂喜乱舞の様相を呈しておりました。過言ですが。

超激戦をくぐり抜けハチャメチャレア物を手にしたマネージャーには盛大な拍手が送られておりました。


そんな楽しい楽しいイベントも45分とあっという間で終了。

公式発表で約350名が訪れたオンリーイベは、ついに大盛況で幕を下ろしたのでした。



4.エピローグ

八景から始まる物語のエピローグは福岡へ。

の前に!

そろそろみんなで乾杯しない?

というわけで、今回もサークル参加していた友人を筆頭にプチ打ち上げ。

執筆者が多い集まりですから、色々と積もる話をしておきました。

ところが、本日帰るのは私だけ。後はみんな地の人だったり宿泊だったりで夜まで自由。

涙ながらに再び8月に横浜で相まみえることを誓いあい、私は足早に居酒屋を後にしました。

今度こそホントのエピローグ。

復路は私が愛してやまないスターフライヤー

株式会社スターフライヤー(英: Star Flyer Inc.[5])は、福岡県北九州市小倉南区の北九州空港に本社を置く日本の航空会社です。

生まれは筑豊、育ちは少し北九州な私。

実質的に地元企業です。

地元愛強め👊💥卍


ちなみに復路もセールを利用し、お値段破格の10,080円

もともとスターフライヤーはいわゆるMCCなのでお求めやすいお値段ですが、今回は輪にかけてスゴい。

みんなも乗ろうぜスターフライヤー!

夜はちゃんと機内サービスにありつけました。

どうやら舞台刀剣乱舞とコラボしているらしく、ロゴがあしらわれたカップに注がれたオニオンスープ

空の旅といえばこれですよね。ホッとしつつパンチのある味が絶妙です。

ちなみに機内ではタブレットを用いてこのレポ記事を書いていたんですが、ドリンクを持ってきたCAさんに「お仕事中すみません」と言われてなんだか申し訳なくなってしまいましたわ。

お趣味中です。

家に帰るまでが遠征。

相変わらずやや気流は乱れ気味で、九州に近づくにつれて機内はガタガタしましたが、無事に帰福!

約17時間に及ぶ弾丸川崎遠征は、ついに終演を迎えたのでした。



4.まとめ

というわけで、超タイトスケジュールながら参加した八景から始まる物語 STAGE2。

昨年も申し上げたことですが、本当に参加してよかった!

昨年の時点で異様な盛り上がりを見せていた本イベントですが、今年もそれは継続――というより更にヒートアップ!

例えば漫画や例えば小説。思い浮かぶ同人誌のカタチを越えた、皆様の愛の形が溢れちょっと会場からはみ出しそうなくらいのLOVEでありました。


さて、昨年の参加記事ではサークル参加の可能性を匂わせて締めておりました。

もちろん知っての通り、私は今年も単独でのサークル参加は果たせませんでした。

しかし、昨冬のコミケで頒布された合同本への寄稿であったり、ライブレポの寄稿であったり、小説に関連する歌の作詞であったり。間接的にではありますが、私の愛の形を届けることも出来ました。

「じゃあ次は単独サークルで!」

……と断言出来ないのが現実。

昨年は関東と福岡の距離を主要因としてその実現性の難しさを実感。

次の開催時にはもしかするとそこの問題は解決しているかもしれません。

けれどそこが解決してもなお現れるたくさんの問題。

時間の流れというのは、ある意味で残酷ですね。


ただ、可能性はゼロではありません。

例えばすべての物事が私にとって優位に働けば、あるいは。

……と、昨年同様来年以降のサークル参加の匂わせをレポ記事の締めとさせていただきましょう。


さあ、次は横浜だ――――!




じゃあ僕は戦利品を読みますね……😎

2024/06/21

月ノヒカリに人は狂う【アイプラ】

※当記事はBIG4編及びその他諸々のネタバレをこの上なく含んでいます。


2024年6月21日正午。

22年6月27日に開幕した新章・BIG4編がついに完結。


青春の濃密さを表すかのように、約2年に渡って展開されたストーリー。

最後は御存知の通り、3度目の正直と言わんばかりに月ストがどりきゅんを打ち破り、晴れてBIG4の仲間入りを果たしました。


長い間もがき苦しんだ彼女たちと、その光景を間近で見続けていたマネージャーの皆さんですから、この勝利の美酒の旨味もひとしお。

ぎゅっとぎゅーっと抱きしめて、彼女たちの健闘を称えたい気持ちでいっぱいでしょう。

しかし我々はマネージャー。

勝って兜の緒を締めよ、ではないですが、時には冷静に勝利を分析することも必要です。


さて問題です。

3度目のBIG4チャレンジで、月ストが勝利を手にした理由はなんでしょうか。

今回ストーリー内で示されることはありませんでしたが、私は一つの可能性に思い至りました。


キーワードは「狂気」です。



1.勝因はファンにあり

ここで一旦、過去の戦いを振り返ってみましょう。


まずはアイプラ史上で初の大金星となった、NEXT VENUSグランプリ準決勝

デビューから数ヶ月足らずという月のテンペスト及びサニーピースが、方や前回ファイナリストのLizNoirと方や世代トップの超大型ルーキーTRINITYAiLEとそれぞれ相まみえるという戦い。

下馬評は圧倒的不利との見方だった月スト・サニピでしたが、結果は大勝利。優勝候補筆頭を打ち破る大金星を上げたのでした。


勝敗を分けた要因、それは「長瀬麻奈に囚われていたこと」でした。

リズノワとトリエル、その背景はそれぞれ異なってはいましたが、今は亡きアイドル長瀬麻奈を超えることに躍起になっており、目の前のライバルやファンへの意識が少し薄れていました。

技術では上回っていたかもしれない両グループですが、ファンへの意識の欠如が敗北という結果につながってしまいました。


※番外編TIRINITYAiLE編1章19話より


続いて、I-UNITY決勝のサニーピースvsⅢXの一戦

相手はBIG4ということで、その実力は折り紙付き。新進気鋭の月ストをも下したと実績も十分。

しかしながら、それでもスリクスはサニピに屈してBIG4の座を追われることとなってしまったのです。


サニピの勝因、それはやはり「ファンの存在」でした。

まずスリクスが……というよりはmihoが、ではありますが「長瀬麻奈に囚われていたこと」

また、スリクスのスタイルとしてファンサよりもパフォーマンスの正確性を何より重視していたことがありました。

なお、これはVENUS AI下で戦うアイドルの戦略であって、ファンを軽視しているということではありません。


少し脱線しますが、VENUSプログラムのスコアはパフォーマンスの精度と観客の盛り上がりから算出されています。

前者は安定的に得点を稼げること、後者は安定性はないものの大きく跳ねる可能性があるもの、という認識をされています。

絶対勝利を誓うスリクスは、不安定な爆発力よりも安定したスコアを選んだわけです。


対してサニピは彼女たちのアイドルのカタチとして「ファンと繋がること」を第一に掲げました。

姫野の罠をもろともせず、ハプニングをもサプライズにして見せて観客点を荒稼ぎし、スリクスを上回るという結果を手に入れたのです。


※番外編ⅢX編1章17話より


過去の勝利。その共通点は「ファン」でした。

では今回の勝利も「ファン」だったのでしょうか。


その答えは「たぶんそう部分的にそう」といったところでしょうか。



2.狂気的な存在、どりきゅん

どりきゅんはファンを軽視していたのでしょうか?

答えは

ライブシーンではファンを盛り上げることを欠かさず、圧倒的パフォーマンスも相まって、見る人々の心臓を鷲掴みにしてきました。

「熱狂的」とも称されるファン層を抱えるどりきゅんは、間違いなく見るものを狂わせてきたわけです。


※BIG4編1章42話より


そこに相対した月のテンペスト。

初戦・2戦目と低迷を極めていた彼女たちに、本当にファンの姿は見えていたでしょうか。

2戦目において、4人になった月ストはどりきゅんを追い詰めることにこそ成功しましたが、それでもなお敵わなかった。

どりきゅんの「狂気」にまだ及ばなかったのです。


では何故3戦目で月ストはどりきゅんを喰らうことが出来たのか。

まず単純に、「実力が上がっていたから」というのはそう。

どりきゅん対策として、BIG4経験者たるスリクスとライブバトルを重ね、互角の勝負を演じてきました。

このバトルは観客のいないレッスン室での戦い。

つまり観客点は一切考慮されていない、純粋なパフォーマンスだけの勝負

ここで月ストはスリクスと拮抗することが出来ていたのです。


しかしながらそれだけでは敵わないのがどりきゅん。

ではその勝負の分け目はなんなのか?

それはまさにLunaticなのです。



3.狂気vs狂気

英語で「lunar」は「月の」という意味を持つ形容詞。

対して「lunatic」はしばしば「狂気」という意味を持つ単語です。

なぜそこに月の概念が入り込むのか。

それは西洋に「月の光は人を狂わせる」という考え方があったためです。


BIG4チャレンジの第3戦。

ついに悩みを乗り越え、一人ひとりが「みんなを照らす月」となった5人の月のテンペスト。

狂気の象徴たるどりきゅんを倒すべく選んだ一曲は、新曲「月ノヒカリ」

想い全てを背負って、彼女たちはファンを照らしました

そのパフォーマンスに、月の光に当てられたファン

彼らは月に魅せられて狂わされてしまったのです。

「熱狂」したのです。


ファンを熱狂させた月ストは、前述の観客点でアドバンテージを得て、因縁のどりきゅんについに雪辱を果たしたのでした。



4.おわりに

BIG4という立場で並び立ったサニピと月スト。

太陽の光でファンと繋がるサニピ、月の光でファンを熱狂させる月スト。

その存在はやはり表と裏

それぞれが見つけた「WHAT IS IDOL」でBIG4という地位を手に入れたのでした。


さて、最後でも姿を見せましたが指を咥えて見ているわけにはいかないトリエルとリズノワ。

彼女たちもまた、自分たちなりの答えを見つけて、その地位に登り詰めてくるのでしょう。


星見プロ全体の繁栄を心より祈って。

それではおそらく新章となるであろう、VENUSグランプリ編の考察記事でお会いしましょう。