2021/04/12

料理って難しいね。

 「ハチナイの全国大会日記放置しておきながらいきなり更新とはいい度胸だな」と言われれば、「すまん」と返すことしかできません。

 こんばんは、シルエットです。

 いや、言い訳をさせてくださいよ。実は、毎日成績を記録するために、全試合を録画してそれをデスクトップPCで再生しながらノートPCでExcelに纏めるという作業をしていたんです。しかしながら、4月1日より新居に引っ越してからは手元にノートPCしかなくて成績をまとめる作業がほとんどできなくなったわけなんです。

 決して飽きたとかそんなんじゃないんです。5月ぐらいには様々な条件をクリアしてデスクトップPCも新居にやってくるんです。それまでの辛抱なんです。


 はい、以上言い訳でした。5月以降、気が向いたらちゃんと成績まとめて記事にします(笑)

 さて、今日僕が書きたい記事は自炊に関してのお話。

 大学生になり、初めての一人暮らし。いや、厳密には浪人生活中は寮生活だったので完全に初めてというわけではないんですけども。ただ寮では手厚い保護と朝夕の食事がついていましたからね。

 飯も何もかも一人で、とそんな生活は初めてなわけであります。

 僕は2人兄弟の次男坊でして、まあ客観的に見れば甘やかされて育ってきたのだと思います。様々な事情から、若き頃から社会経験豊富だった兄とは違って、ひたすらわがままガキとして育ってきた僕ですので、もちろん料理なんて微塵もやったことはありません。精々インスタントラーメンを作るか、戯れにチョコを溶かして固める程度のことしかできません。

 そんな僕ではありますが、いや僕だからこそ「実際料理なんてやればできるっしょ」と思っていました。(全然関係ないですが、「やればできるっしょ」精神は学生時代からあってその結果が浪人です)

 そんな歪んだ自信モンスター、ついに初めてのガチ料理に挑戦するわけです。

 迎えた4月4日。前日作ったスパム丼なんてジャンキーな飯じゃなくて、ちゃんとした料理を作ろうと一念発起。スーパーに行って食材を選び。

 僕が選んだメニューはオムライス。とはいえ、僕でも流石にきれいに包むのは無理だと思っていましたので、予め卵を焼いて、ケチャップライスを作ったあとに乗っけて疑似オムライスにしよう、そういう魂胆でありました。

 インターネットでレシピを調べ、脳内シミュレーションは万端。いざ調理。

 しかし、まあ座礁につぐ座礁。スエズ運河もびっくりの座礁っぷりでした。みじん切りは出来ない。炒めてもどんぐらい炒めればいいかわからない。なんかいい感じに混ざらない。てんやわんやどたばた騒ぎの地獄絵図。

 出来たものはこれ。見栄えこそはいいですが、野菜はどことなく半生で、大味。「手作りしたものは美味い」なんて言うものの、はっきり言えば美味しくない。ただ卵とケチャップと人参、ピーマン、玉ねぎがそれぞれ襲ってくる感じ。まとまりもなにもあったもんじゃない。

 油で洗いにくいフライパンと、ケチャップで汚れた皿を洗いながら、「こんなはずじゃなかった」とぼやきました。


 洗い物を終えて、冷蔵庫に残る具材たちを眺めながら、僕はふと思います。「いや、こんなもんだろ」と。

 浪人生活は決して僕にとって無駄なものではありません。収穫の一つは、自分に過度な期待をかけることをやめたことです。自分の技量を正しく理解し、無理のない範囲でやることをやる。そういう舵取りが出来るのです。

 ゆえに僕の自炊生活はここから大きく方向転換します。「いかに簡単で、いかに手を抜けるか」に。

 そりゃあカッコよく鍋を振るい、なんなら魚を捌けるぐらい料理に精通してるほうがモテることはわかってます。でも、それじゃあ続かない。毎日毎日レシピにある出来栄えと自分の料理とのギャップに苦しんでいたら、あっというまにインスタントに逃げてしまう。適度に自分を甘やかしながら生きていくのが一番だ。そういう結論です。

 道筋を決めれば出発は早いのが僕。まずは名だたるレシピサイトやレシピアプリを巡回し、手抜きやら時短やらのレシピを漁ります。極力フライパンは使わずに。具材を切る程度で済むものを。その一心です。

 日を変えて翌日。昨日購入した人参や玉ねぎ、ピーマンがまだ残っています。今後僕が食べそうなメニューから逆算するに、おそらくピーマンは早めに処理してしまったほうが良いだろうと判断。足りない調味料を購入した上で、調理に望みます。

 その名も「無限ピーマン」。無限に白米が進むから、そんな由来でつけれれた名前だそうです。

 作り方はいたって簡単。ピーマンを刻み、油を切ったシーチキンと合わせ、ごま油と塩コショウをかけ、レンジでチンすれば完成。

 まさに手抜き。まさに時短。

 そして味はとてつもなく美味い。飯が進みすぎておかしくなりそうなほど。

 ここから僕は一つの道を確立します。

「そうだ、電子レンジを極めよう」


 ここに並ぶのは錚々たるメンバー。

 カレーライス・親子丼・にんじんしりしりシーチキン・豚キムチ・豚丼。ぱっと聞けば手の混んだ料理のようですが、これらすべて電子レンジのみで調理されたものども。フライパンも鍋も一切握らず、使ったのは包丁と耐熱ボウルだけ。

 調理時間は数十分。しかしそれでいて味は一級品。お個の自炊としてはまったくもって問題ない。僕はまさに初めての一人暮らしの自炊の答えを垣間見た気がしました。


 さて、そんなこんなで幕を開けた僕の自炊人生。最初からこんなに手を抜いていたらどうなるんだ、という心配もある一方で、「いつかはチンすらしなくなる」という先人の言葉もあります。

 果たしてこれからどうなってしまうのか。長い長い4年間の食生活、なるべく乱さず生きていきたい。そう思うシルエットくんでした。

 明日は先週上げたSSに関する記事でも書こうかなと思っています。

 おやすみなさいませ。

 

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