※当記事はBIG4編及びⅢX編のネタバレをたくさん含みます
VENUSプログラムの闇に切り込むシリーズ第3弾(#1・#2)
今回はBIG4という存在について考察していこうと思います。
1.VENUSランキングの制度
まず今回の考察の前提として、VENUSランキング制度を少し掘り下げます。
イマイチ実態の掴めないVENUSランキングの制度ですが、その制度はボクシングのランキング制度に近いモノなのではないかと考えています。
私はボクシングに精通しているわけではないので、精々他所から聞きかじった程度の知識にはなりますが、ボクシングの制度をほんのりご紹介。
ボクシングのランキングは端的に言えば実力を表す順位であり、かつチャンピオンへ挑戦出来る選手の優先順位でもあります。
1位=チャンピオンなのではなく、1位=チャンピオンに最も優先的に挑戦できる選手というわけですね。
つまり、ランキングが下位の選手はチャンピオンに挑戦するのは容易いことではなく、チャンピオン側から指名でもされない限りそのチャンスは巡ってこないでしょう。
ところでランキングのトップに君臨するチャンピオンには、いわゆる指名試合というものが存在しています。
これはチャンピオンが、先に示したような雑魚がりばかりをするのを防ぐため、ボクシングの世界のお偉いさんが「この選手といついつまでに勝負しなさい」と決めてしまうわけです。
もしこれをブッチすれば大きなペナルティを課されることとなります。
このとき指名されるのが大抵1位の選手ということにもなってきます。
ざっくりとした説明ですが大枠は合っているはず。
こういった制度は、VENUSランキングにも通ずる部分があると考えます。
チャンピオンをBIG4と置き換えて見ていきましょう。
まずVENUSランキングがアイドルの実力を示す順位であるのは周知のこと。
と同時にBIG4挑戦への優先順位であるという見方もできます。
というのも、ランキング下位であればBIG4と対戦することが容易でないことを星見プロのマネージャーやプレタポルテの幹部が語っており(※1・2)、つまりボクシングと同様の順位制度であるということを見て取れます。
その中でBIG4挑戦への機会はVENUSグランプリ等の大きな大会に限られていることも長瀬琴乃や伊吹渚の口から語られています(※3)。
VGPといった大きな大会に参加することがBIG4にとっての指名試合ということが出来るでしょう。
VENUSプログラム制度の外形を理解したところで、本題に入っていきます。
※1 BIG4編1章11話より |
※2 ⅢX編1章10話より |
※3 BIG4編1章11話より |
2.暫定BIG4
アイプラ世界において暫定BIG4なる言葉はもちろん存在しません。
語源はボクシングにおける暫定王者です。
暫定王者とはなんぞや、という話ですがこれまた私知識でざっくり説明させていただきます。
正規のチャンピオンが負傷等で長期間試合ができなくなった場合、その選手の王座保持を認めたまま、上位ランカー同士での王座決定戦を行い、一時的な王者を定めるという制度です。
なお正規の王者が復帰すれば、速やかに王座統一戦を行いそのベルトを一枚にまとめ上げるので、暫定の王座は消滅します。
この暫定王座制度がアイプラとどのような関係があるのか。
BIG4編1章n話でその存在が明らかになったBIG4第3位・どりきゅんと密接な関係があるのです。
どりきゅんは長らくその活動を休止しており、つい最近活動を再開したことが明らかになっています(※4)。
どの程度休止していたかは定かではありませんが、早坂芽衣がその存在を認識していなかったことを考えると、星見編開始前後ですでに活動休止に入っていたと考えられます。
また、星見編の約1年前に当たるⅢX編でのVGPには恐らく参加していたことからも、1~2年は活動休止状態にあったと見て良いでしょう(※5)。
このように長期間活動を休止していたにも関わらず、どりきゅんはBIG4の地位を保持し続けていました。
他のBIG4ランカーからのバトルには一切応じることができないにも関わらず。
つまり、BIG4という名称でありながら、一定期間その椅子は3つしか存在していなかったのです。
もし仮にアイプラ世界において暫定BIG4の制度があったならば、どりきゅんの活動休止期間中は4つめのBIG4の席を設けることが出来たでしょう。
しかし存在しない暫定BIG4。
これはちょっと歪すぎやしませんかね?
※4 BIG4編1章10話より |
※5 ⅢX編1章7話より |
3.RTA的VENUSプログラム必勝法
ちょっと冗談じみた考察です。
暫定BIG4の制度が存在しないことから、BIG4昇格後すぐに活動休止をしてもその座は奪われず、つまり安泰。
ではVENUSプログラムを攻略するには、何らかの方法で昇格した後すぐ隠居というのが必勝法であると考えられます。
この場合指名試合の存在がチラつきますが、もしかしたらこれもアイプラ世界には存在しない制度であり、完全に無視できるものかもしれません。
事実、BIG4第1位はVGP不参加ですがなにかお咎めがあった様子はありません(※5参照)。
無事BIG4入りを果たしたサニーピースも、どりきゅんよろしく長期の活動休止に入ればその地位は安泰なのではないでしょうか……?
4.おわりに
掘れば掘るほど歪に見えてくるVENUSプログラム。
もしかすると、IDOLY PRIDEとはこのVENUSプログラムに真っ向から対峙していく物語なのかもしれません。
勝利こそ正義という世界で、サニーピースは観客と繋がることを命題とし勝ち上がっていきました。
これはある意味でVENUSプログラムに反した存在と言えなくもないでしょう。
そしてAIモノのフィクションで、人間がAIに反旗を翻すのもまた王道。
やもすると、星見プロのアイドルは人類が考え出したアイドルを守る最後の希望なのかもしれません。
なんて壮大な妄想を口にしながらこの記事を示させていただきます。
VENUSプログラムという存在を、皆さんはどのように考えるでしょうか。
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