2015/12/13

次回作・Midnight Ghost



-予告編-

198X年某日、深夜2時頃。
黒と赤のツートンカラーのS13シルビアが、単独事故を起こす。
車は大破。損傷具合から、相当な速度で突っ込んだものと見られる。
路面に残ったブラックマークと、紅の水溜り。
運転していた青年は、命を落とした…。

幻想郷の少し上、冥界。
白玉楼の姫、西行寺幽々子はお茶を片手に縁側に座る。
最近の趣味は、白玉楼を揺蕩う亡霊の話を聞くことだ。
「今日はどんな話が聞けるかしら…?」
幽々子の隣に現れた亡霊は、声なき声で自分の過去を語り始める。
その亡霊は走り屋だと言った。
幻想郷ではとても味わえない世界の話に、幽々子は惹き込まれていた。
数日後、いつものように縁側に座っていると、緊迫した面持ちの魂魄妖夢がある一つの事実を伝えた。
「一人の亡霊が、外の世界へ逃げ出しました。」
詳しい情報を聞くと、この間の走り屋の亡霊である可能性が高まった。幽々子は暇つぶしがてら、調査を請け負い、外の世界へと降り立った。
彼の言う、「走りの世界」を視るために―――

200X年某日、深夜2時頃。
最後の楽園、湾岸線には見たことのない車が注目を集めていた。
車種は黒のS15シルビア。ボンネットとサイドに紅いバイナルが貼られている。
もちろん、その見た目もそうだが、何よりも速い。
全てを置き去りにするように。
シルビアが上げる魂の咆哮は、SR20の音では無かった。まるで悪魔のような叫び声。
そんな、新たな走り屋に数多くの走り屋がバトルを仕掛ける。
しかし、その挑んだ全ての走り屋が事故を起こした。
だが、別にそのシルビアが何をした訳でもない。
ただの「単独事故」だった。
何もしていない分、余計に怪しかった。
その怪しげなシルビアを人は避けるようになった。
―アイツと走れば事故る。
噂は瞬く間に広がり、首都高では有名な走り屋となっていた…。





というわけで、次回作予告です。
予告画像にはForza6を使用していますが、本編では首都高バトル01を使用します。
首都高バトルのストーリーと湾岸ミッドナイトのストーリーを組み合わせつつアレンジした内容になる予定です。
個人的にチマチマとやっていきますが、アップロードするのは最終話まで完成してからにしますので、気長にお待ち下さい。
それと、前作「蓬莱山輝夜の首都高最速伝説」については、誠に勝手ながら、更新を停止・前編削除とします。

それでは、「Midnight Ghost」乞うご期待。