2023/05/29

長瀬琴乃のイマとミライ【アイプラ】

 

※当記事はBIG4編及びその他諸々のネタバレを沢山含んでいます


5月29日正午。

IDOLY PRIDEにBIG4編1章21-25話が追加されました。

20話最終盤で琴乃から「月のテンペストから脱退させて下さい」という発言が飛び出し、世のマネージャーの心をかき乱してからはや数ヶ月。

果たして琴乃はどのような選択を下すのか。

注目を一身に集めたメインストーリーでした。


本日はBIG4編最新話の感想と妄想を語る(一応)考察記事です。

と、いうわけで題名にもあるように長瀬琴乃のイマとミライについて紐解いて行こうと思います。



1.琴乃と月スト

まずは琴乃と月ストの現状を確認しましょう。

I-UNITY準決勝にて(当時BIG4の)ⅢXに敗れて以来低迷

ライブバトルでも勝率は上がらず、ランクダウンやお仕事減少などのまさに地を這う状態。

IDOL Music Fesの出演で一時は復調傾向を見せたものの、BIG4チャレンジにおける対どりきゅん戦惜敗で再浮上の芽も摘まれたカタチに。


まさに低迷する月ストですが、その主たる原因は「長瀬琴乃」であると内外から語られています。

有名音楽雑誌のWeb版でも『一番の課題はセンターの長瀬琴乃』と論評され、琴乃自身も「自らの停滞が月スト低迷の原因である」と断じているのです。

つまり、琴乃自身の認識として「月ストの中で自分は成長できていない」と感じているわけです。

果たしてこの彼女の認識は正しいものなのでしょうか?



2.他メンバーの成長

※前提として、大半のイベントストーリーが東京編~BIG4編の間の出来事である定義をいたします。


琴乃が語るように自らが成長していないとして、他の4人はどのようか

それを知る手がかりは各イベントストーリーに存在しています。

心紡ぎ合う輝きの共演1話より、沙季の口から「芽衣もすずも成長している」という事が語られています。

実際のところ、その2人にはそれぞれ『夢踊るステージに架け橋を』『愛歌う星の継承者』という主役級のイベストが与えられており、個々の成長にスポットが当てられています。

そして前述の沙季もご多分に漏れずイベストで明確な成長が描かれました


残るは渚ですが、BIG4編最新話を読んだ皆さんならもうおわかりでしょう。

彼女はBIG4編にて「琴乃依存からの脱却」、「月ストを背負う覚悟」というこの上ない成長を見せました。

つまり、4人には何らかのカタチで明確な成長がストーリーとして語られているのです。


では琴乃はどうでしょうか。

今のところ、琴乃に主役級のイベストは与えられていません

『運命繋ぐ流星の軌跡』は琴乃が密接に関わったイベストではありましたが、どちらかといえば莉央の成長ストーリー。

現状として、ストーリーと言うカタチで明確な成長を見せられていないのは琴乃だけなんですよね。

琴乃の「自らの停滞」という認識は、それほど外れた事実ではないのかもしれません。



3.琴乃の選択

さて、BIG4編最新話のネタバレです。

琴乃は結局のところ「月ストを脱退する」という修羅の道を選択しました。

まさに衝撃的な内容ですが、これに類似しかつ対照的な展開が存在したのを皆さんは覚えていますでしょうか。


そう、番外編のLizNoir。

1人欠けた月ストとは対照的に、2人足したリズノワ。単純な数としては真逆ですが、元あったチームを激変させるという点では共通しています。

番外編LizNoir1章23話で朝倉は「破壊を恐れては新しいものは生まれはしない」と語っています。

脱退という事実は文字通りチームを破壊する出来事。しかしその破壊を経て、新しい月ストが生まれていくのかもしれません。


リズノワ編では愛とこころという未現物質を注入し、既存のリズノワを破壊した上で莉央と葵を成長させ、新生リズノワ爆誕と繋がっていきました。

仮に今後、月ストも同じ道を辿るとした場合、月ストのひいては琴乃の成長にスポットが当たっていくのかもしれません。

いかなる因果か、まだそういうストーリーは東京編以降見えてこなかったので。


ところで。

BIG4編では月ストにスポットライトが当たりまくりですが、光の当たる所があるならば影になるところもある。

最近メインストーリーではご無沙汰なもう1組のアイドルを思い出してみましょう。



4.サニーピースは動かない?

アイプラの主人公といえばサニピも間違いなくそうでありながら、なんとBIG4編では19話以降お休み中というサニピ。

その19話もBIG4チャンレンジを見に来ているという部分が示されただけ。

月ストの現状とBIG4入りを果たしたサニピという対比構造を考えると致し方がないことかもしれませんが、それにしても動きが見えなさすぎる。

あのサニピが、ひいてはさくらが迷走極める月ストに対して何もしないなんてことがありえるでしょうかいやない。


とはいえ、1章12話で合同練習を持ちかけながらも断られるということがあったように、サニピが直接的に月ストに介入するのは良策とは言えません。

特に琴乃の心理状態を慮るとなおさら。

しかしながら、だからといって黙っていられるはずもないサニピですから、何らかのカタチで月ストに手を差し伸べようとするでしょう。

そこで一つ考えられるのが、「音楽というカタチをとるのでは」ということ。


前回の考察記事「音楽の文脈」なんて話をしましたが、つまりその楽曲に対応するストーリーが存在しているか否かの話。

まずサニーピースに限ってみると、文脈の存在していない楽曲が唯一存在します。

それがShining Days

他の曲はメインストーリー・イベントストーリーで文脈を付与されていますが、この曲は唯一まだ何もありません。

アニメの特殊EDとしては採用されていますが、この曲のバックボーンは全く見えていない状態。

そもそも3Dライブすら実装されてませんし……。


ここからは完全に根拠のない妄想ですが、この楽曲の文脈はBIG4編にあるのではないでしょうか。

少しこの楽曲の歌詞を引用してみましょう。

『どんな道を例え選んだとしたって 不思議だよね たどり着くの 私達のステージ』
『何が正解なんて今はわからないけど ここまで来た それは絶対間違いじゃない』
『この想いを 歌に乗せて さあ行こう!』
『見上げた空には たくさんの光』
『輝くよ いつまでも』
『手をあわせたなら どこまでも行ける』

自分たちなりの「アイドル」としての道を選び、BIG4になったサニピ。

その選んだ道が正しいかはわからないし、月ストが進む道が間違っているかもわからない。

ただ、その道の先には絶対に「私達のステージ」がある。

そうやって、月ストの未来を約束しているのかもしれません。

歌と詞を切り離して見てみると、そこはかとなく「月ストの背中を押してあげたい」という想いが見えてはこないでしょうか。


直接的には月ストに関わることができないけれど、でもせめて自分たちの出来ることで月ストの力になりたい。

歌に想いを乗せて、月ストを支えようとサニピは動くのかもしれません。



5.残された月スト

前項で文脈のない歌、という話をしました。

月ストで文脈が無いと真っ先に思い浮かぶのはやっぱり裏と表

昨年7月のライブにて初披露、今年2月のアルバムに初収録と相成ったものの、ゲーム内では期間限定MV実装にとどまりその背景は全くの不明。

というわけで、前項みたく裏と表にも妄想で文脈を与えたい。

それが「裏と表は残された月ストが作った歌説」です。


「琴乃ちゃんも歌ってるやんけ!」と思われるかもしれませんが、それはそう。歌ってます。

ただ、今世に出ているのは琴乃復帰後の裏と表であって、その前には4人で作った裏と表が存在していた……という苦しい言い訳です。

まあ妄想だから穴だらけなのは勘弁してください。


前例に乗っ取り、今回も歌詞を引用してみましょう。

『Other side of the moon』

いきなり最後の歌詞ですが、これの意味は「月の反対側・月の別の面」といったところ。

つまり、琴乃のいない4人の月ストを意味しているのではないか。

ここから察するに、表は琴乃で裏は4人なのかもしれません。

『勝ち取りたい 夢の 続きは 絶対君と』
『一人よがりじゃ意味がない』
『届けたいよ Goodness 忘れないよ Kindness』
君が隣にいるから…』

琴乃と離れ離れになってしまった4人が綴る、琴乃への想い。

「君」がつまり琴乃を意味していて、若干琴乃を諌めながらも彼女を思いやり、心配しています。

『月の裏で愛を語るより』
『目を見つめもっと光浴びていたい』
『隠れるより 正直でいたい』
『今は本当に本当の素顔でいたい』
『もっと見てよね』

そして、月ストという枠組みを超越して、単純に1人の人間として琴乃と向き合いたい。そんな想いがにじみ出ている気がします。

長瀬琴乃という存在を肯定するために。


月ストを思い、姿を消した琴乃。

残された4人が琴乃のことを想って、でもその想いは伝えられないからやっぱり歌に乗せて。

そんなカタチで作られた楽曲なのかもしれません。



6.長瀬琴乃のミライ

文脈のない楽曲続きで言えば『未来模様』もその一つ。

アイプラの中でも数少ないソロ曲で、その考察は千思万考。

ですので私もそれに乗っかり、妄想で文脈をつけてみることにしましょう。


まず、『未来模様』は月のテンペスト・長瀬琴乃としてではなく、一アイドル・長瀬琴乃としての楽曲ではないかと仮説を立てます。

1人武者修行に旅立ち、自分なりに「アイドルとはなにか」を考え続け、その自らの成長の答えとして作り出した1曲ということ。

私は音楽の知識はまるでなく難しいことはなにもわかりませんが、感覚的に「随分と真っ直ぐな言葉が多いな」と感じる楽曲です。

琴乃は月ストでの活動として作詞をしているはずなので、月スト楽曲と比べるとその差は顕著。

ではなぜそうなったかといえば「琴乃がただ1人で自分と向き合いながら書いた詩だから」かな、と考えるわけです。


「優しさに負けちゃ 甘えちゃダメ」
「ひとりでできると 大人のマネ」
「空回りずっと してたねごめん」
「受け止めてくれた 大事な…」

彼女なりの答えを見つけ、自己を確立し、ちょっと自らの無鉄砲さを反省しながら、そして自らのホームに戻っていく。

そんな楽曲に思えて仕方がありません。

彼女は「自らが納得できるまで」月ストに戻らないことを明かしていますが、この楽曲はつまり納得の産物

この曲を手土産にして、月ストに戻っていくのかもしれません。



7.月ストの未来

ところで、このBIG4編の更新と時を同じくして実装されたのが『Daytime Moon』の3Dライブ。

これもまた文脈のない楽曲ですよね。

さあ、妄想の時間です。


先にサニピの『Shining Days』には「月ストの背中を押す曲」と妄想を付与しましたが、こちらには「BIG4編の集大成としての、新生月ストを象徴する曲説」というのを提示したいと思います。

歌詞引用で、その理由を見ましょう。

『答えを探して 考えすぎた事』
『どうしようもなくて立ち止まった事』
『もう難しくしなくていい 君は君のままでいい』
『君が君でいるから好きだと言えるんだ』

琴乃SIDEから、悩み続けた過去を吐露。そして4人SIDEから、琴乃という存在を肯定。

この対比構造は、まさに諸々の事が解決したBIG4編最終盤でしか見られないと思います。

『青い空 白く浮かぶ月見上げ』
『夜の月と違う やわらかいもの』
『広い空 白く浮かぶ月見つけ』
『ここから宇宙へ』

従来の月ストらしい、夜に煌々と輝く月ではなく、青い空に輝く昼の月を高らかに歌い上げています。

本来対の存在である太陽と月が、共に並び立てるのは唯一この瞬間だけです。

そして最後には『ここから宇宙へ』というフレーズで締めるわけですが、宇宙には果たしてなにがあるでしょうか。

そう、月と太陽

サニピもShining Daysの中で言及した、2組が共に並び立つ「私達のステージ」を示唆しており、そこを目指すという月ストの想いが強く現れているんです。

今まではとは違う、でも新しいものに完全にシフトするのではなく「それもきっと素敵だね」と過去も確かに肯定しながら、先へ先へと進んでいくそんな楽曲。

まさに、Daytime Moonを皮切りに、新たな月ストの物語が始まっていくことを感じさせるのです。



8.四位一体の楽曲

今回この記事のなかで、実に4つの楽曲を考察したわけですが、実はこれらに共通する歌詞が存在しています。

それは「夢」という言葉。

まあ、ありふれたワードですし、共通するのは特段意味を持たないことかもしれません。

でも、意味を見出したい。


まずShining Daysには『ひとつ見つけた夢』『私達だけの夢』と。

裏と表では『勝ち取りたい夢』と。

未来模様では『手を伸ばすのは輝く夢』『追いかけてた背中は自分の夢につながってた』と。

Daytime Moonでは『探してた夢』と。


過去の月スト・サニピ楽曲では、そんなに頻発するワードではありません。

ですがこれらの楽曲では、単なる「夢」という言葉ではなく、それぞれ何かしらの言葉がくっついた上で使われています。

ともなると、やはりこの4曲で「夢」というワードが共通して出てくることにやはり意味を見出さざるを得ないわけです。

……あと正直に言えば、この共通点がこの妄想の出発点だったりするんですよね。



9.最後に

長々考察してきまして、いつものことですが相変わらずのとっ散らかりっぷり。

一応話のオチとして、今後のアイプラ予想をぶち上げておきましょう。


まずBIG4編でサニピの暗躍と4人の月スト描写がなされ、イベストで未来模様ストーリー。

そして満を持して、6月末にフェス伊吹渚が実装。

これが7月までのアイプラ予想です。


さて、余談ですが最近発売されたGemstones

この曲の妄想を実に発表当初、つまりは2月の横浜の時点でしていたんですが、それは「幽霊の麻奈が作詞した曲である」という荒唐無稽なものでした。

そんな私がでっち上げる考察なので、その信憑性は……HAHA


ところで。

1周年楽曲である『それを人は"青春"と呼んだ』は、『東京編のゲームストーリーを濃縮した、アイドルたちの想いが散りばめられている歌』であることが語られています(IPVS"約束"2部MCより)

2月のライブで明らかになっているように、franを加えたセンター選抜での2周年楽曲制作はたしかに進行しているらしい。

しかし未だタイトルはおろか姿かたちも見えない2周年楽曲。

はたしてどんな文脈を持つのでしょうか――――?


こんな投げっぱなしな話で今日の感想は終わりです。

月ストは一体どこに向かうのか。

時系列考察だと12月25日には5人の月ストでクリスマスイベントをやってるので、それまでにゴタゴタに終止符が打たれるのか。

今後の月ストから目が離せませんね。


以上、夏の幕張で全身月スト人間になることを画策しているシルエットがお送りしました。

皆様も良き月スト推しライフを……!






○追伸○

今回のストーリーの感想として、「君がのぞくレンズ実装待ったなし」という声が随分聞かれました。

そうだわ。そりゃそうだわ。

あんだけ濃厚なことなぎ見せられたらそりゃそっちにシナプス繋がるよ。

なんで俺忘れてたんだろ。

完全に失念してたよ。

でも君がのぞくレンズを加えて五位一体の考察とかできねえよ。

そっちの考察は皆さんに任せました。

僕の役割はここまでですので……(?)

2023/05/11

もしずく~もしも雫のdropが恋愛ソングだったら~【アイプラ】

なんだい、これは?


こんばんは、シルエットです。

4月末より開催されていたけいおんコラボの興奮も冷めやらぬ中、新機能発表スペシャルと銘打って放送されたアイプラ生放送(収録)。

かねてから『アイドルともっと触れ合える機能を追加予定!』とアナウンスされていただけに「箱庭的要素が追加されるのでは……?」とまことしやかに囁かれておりました。

そんな中で発表されたのは、まさかの『アイドルと恋愛ができる機能』という普通のアイドルモノとは一線を画す新機能。

とはいえもちろん、マネージャーが白昼堂々とアイドルと恋愛をするわけではなく、あくまで「アイドルをモデルとしたキャラクターが恋愛ゲームに登場する」という体をとるというシロモノ。

なので週刊ゴシップの記者も安心して『もし恋』をプレイすることができます。


そんな、そもそも存在自体がびっくりすぎる新機能ですが、さらに明かされた情報がまたまたびっくり。

というのも『もし恋』の劇中歌として、一ノ瀬怜ちゃんのソロ曲が実装されることに相成ったわけです。

今まで『未来模様』や『もういいよ』などのソロ曲が発表されてきたアイプラですが、それらはすべてアルバムでの発表にとどまっており、ゲーム内での登場はいまだかつてありませんでした

ですのでもちろんイベントストーリー等も存在せず、いわば「文脈のない曲」でした。

そこで今回の一ノ瀬怜ソロ曲の実装。劇中歌という側面もある以上、もし恋の文脈……ひいては恋愛的要素が楽曲の背景として現れることになるのです。



さて、ここいらで今日の記事のタイトルに戻りましょう。


――もしも雫のdropが恋愛ソングだったら。


この楽曲は、兵藤雫の歌声考察でも示したように『兵藤雫自身を表現する楽曲』であると信じてやみませんでした。

ですが、ここで注入される『もし恋』という概念。

もしもそれぞれのソロ曲に『もしも君と恋をしたら』という要素が付け加えられるなら。

兵藤雫のdropは『君に向けた恋愛ソング』という新たな一面を見せてくるのかもしれません。

それを念頭に置いて、dropを見てみましょう。



……ここまで理路整然と(?)文章を書き連ねてきましたが、たぶんここからは壊れます。

ご注意を。





さて、第一連。

『あのね、ちょっと、喋るの苦手だけど

胸の奥はちょっぴり熱いんだよね』


……どうでしょう。

恋愛ソングかもしれない、と考えるだけでこの歌詞の輝きが明らかに変わってきたと思いませんか。

まだ曲は始まったばかりだというのに、もうすでに兵藤雫を抱きしめてあげたくなるような可愛さが滲んでいます。

さて、ここからどう展開していくでしょう。

次の連に参ります。



『ずっと自分に自信がもてなくて

秘密にしてた気持ちも言えずに

あぁ~なんだかもやもやしちゃって

もう我慢できないよ!』


……おいおいおいおい!

これもう絶対告白する五秒前じゃん。

「断られるかも」とか「私のことを好きになってくれるはずがない」とか考えてずっと想いに蓋をしていたけど、それ以上に『君』への恋心が大きくなって、遂に一歩を踏み出そうとしている女の子の気持ちじゃん。

どうです、完全にdropへの印象が変わったと思いませんか。



『みんなと手を繋いで走った

一緒ならどこまでもいけるよ

これから始まるストーリー

輝いてるステージへ』


「恋愛ソングより友情ソングじゃね?」と思ったかもしれませんがちょっと待ってください。

これには、もし恋雫ルートの真相が隠されているんです。

兵藤雫がその恋心を自覚し一歩を踏み出そうとした。しかしそれは彼女だけではなし得なかったことを、この歌詞は暗に示しているんです。

彼女には全幅の信頼を寄せる仲間がいます。

そう、白石千紗。

白石千紗が常に兵藤雫に寄り添い続け、そして時には彼女の背中をも押し、兵藤雫のストーリーを始めようとしてくれたのです。



『そっとおちた しずくが輝きだして

この想いを離さないで しずくが弾けるよ』


落ちた滴が輝いて、ついに彼女のストーリーは始まります。

もしも君と恋をしたら。

そんな兵藤雫のifストーリーが。





それで、定石なら2番の歌詞考察に進むところですが、楽曲実装はたいてい1番だけなので、あえてここで考察は終わり。

1番だけではありましたが、いかがでしょう。

『兵藤雫を表現した楽曲』だったはずのdropが、一気に恋に思い悩む少女の背中を押す楽曲に変貌したではありませんか。

マネージャー、牧野、意味分かるか?




これからアイプラにどんなソロ楽曲が実装されるんでしょうか。

「もしも君と恋をしたら」

そんな一節を心に留め置きながら、震えて待つことと致しましょう。


それでは皆様もよきもし恋ライフを。