※当記事はBIG4編のネタバレをふんだんに含みます
前回更新の『VENUSプログラムを考える』という記事では、東京編完結時点で明かされている状況をもとにVENUSプログラムの仕組みや各グループのランキング到達点を考察しました。
今回は6月27日正午より開幕した新章・BIG4編において明らかになった情報も加えながら、先の考察をもう少し深めていきましょう。
1.各アイドルの到達点
さて、前回も同じ表題で考察をいたしましたが今回はストーリーの中で言及があったので、まずはこちらを見ていきましょう。
☆サニーピース
上記の画像にもある通り、I-UNITYでの功績もあり晴れてBIG4入りを果たしています。
「いいとこPLATINUM昇格ぐらいでは……?」と予想してた私の期待を良い意味で裏切る結果となりました。
NVGP優勝でGOLD1に昇格していたことを考えるととてつもない大躍進を遂げたということですね。
☆ⅢX
姫野の逮捕、プレタポルテの撤退、茨城にて独立となかなか憂き目が続いているスリクスですがさらにBIG4から陥落とまさに泣きっ面に蜂。
明確にランキングは語られていませんが、恐らくはDIAMONDに降格してしまったのでしょう。
ここから3人はBIG4返り咲きを狙うのでしょうが、アプリ上ではDIAMONDといえど1000グループがひしめき合っています。その道程はなかなかに険しいものになるのかも知れません。
(オプトアウト条項付きながらも)星見プロと契約を交わしたのが吉と出るか凶と出るか……。
☆TRINITYAiLE
対照的に快進撃を続けているのはトリエル。
ストーリーではしばしば登場する「一番BIG4に近い」という文言ですが、恐らくこれはDIAMONDの上位を指しているのでしょう。
I-UNITYでは不戦敗や濡れ衣ととにかく盤外での混乱が多かったトリエルですが、すべてが解決してからは相当調子をあげている様子。
というより、NVGP終了時点で「過去最高の調子」という優の評価や「スリクスをも脅かしかねない存在」という姫野の評価もあったため、この結果はある意味順当だったのかもしれません。たぶんゴタゴタがなければもっと早くこの地点に到達していたでしょう。
☆LizNoir
相変わらず明確なランキングがわからないリズノワ。現在は全国ツアーに出ているらしいですが、「リズノワの活動も好調」という言葉からそれなりにランキングは上げてきているのでしょう。
前回の記事ではSILVER帯と予想していましたが、もしかしたらPLATINUMぐらいまでは昇格しているのかも。
ただ現在のリズノワはランキング云々よりは、愛やこころの加入によって思い出した「ファン寄りの活動」というのに重きをおいているかもしれないので、ランキングはあまり気にしていないということも考えられますね。
☆月のテンペスト
最後はやや暗黒の沼が見える月スト。
前回の記事では「PLATINUM昇格間近」と予想していましたが、まさかの絶不調によるランキングダウン。
琴乃の「立ち止まっている感じ」という言葉からGOLD1停滞や最悪の場合SILVER帯陥落という状況に陥っているかも知れません。
だいぶ危機的状況な月ストですが、状況を一変させられるような一手は果たしてあるのでしょうか……。
2.システム上の下剋上
ここからが本題です。
先に示した通り、スリクスを破ったサニピは晴れてBIG4入りを果たしています。
これが意味すること。
それはこのシステムにおいて「下剋上こそ正義」ということです。
前回の考察でも「ライブバトルは上位層にとってハイリスクローリターン」という話をしましたが、まさにそのことを示したカタチ。
もともとBIG4ランカーでもなかったサニピが、たった一度の勝利でBIG4入りを果たしたということは、BIG4に勝利することで得られるVENUSポイントはとてつもない量であったことは想像に容易いです。
サニピにとって見ればとんでもなくハイリターン。
しかしスリクスからしてみればたまったもんじゃありません。
遥かに格下のサニピに勝ったところで得られるポイントは微々たるものでありながら、その敗北はBIG4という立場すら奪い去っていきました。
まさにハイリスクローリターン。
そりゃあ上位層はライブバトルに応じたがらないわけですし、スリクスを除いた他のBIG4も大会に出たがらないわけです。
以前想像していた以上に、このシステムはいびつな構造なのかもしれません。
3.システムの欠陥
そしてやはりここに言及しなければなりません。
先に述べた通り、サニピはたった一度の勝利でBIG4という地位を手に入れてしまったわけですが、この結果にはシステムの重大な欠陥が隠れています。
I-UNITY決勝は、双方とも全力を出し切った上での結果ですので、サニピの昇格もそこそこ受け入れやすいものだとは思います。
しかし、もしスリクスの敗北がアクシデントによるものだとしたらどうなってしまうでしょうか。
少し話がそれますが、決勝の舞台において姫野はこれでもかと妨害工作に走りました。その狙いはアクシデントによってサニピのパフォーマンスを著しく低下させて、サニピにとってAIが不利な判定を下すことだったと思われます。
つまり、ミスやアクシデントは敗北に直結するのです。
それでは話を戻しましょう。
もしもスリクスが単純なミスでサニピに敗北していたとしても、結果的には負けは負け。
恐らくとてつもない量のVENUSポイントがサニピに強奪され、やはりBIG4から陥落してしまうのでしょう。
それをシステムの欠陥だと言わずしてなんと言うのでしょう。
このVENUSプログラムというのはアイドルの人気を如実に表したシステムだと言われています。
しかしながら、ライブバトルにおいてのたった一度のミスでランキングは右往左往。人気も移り変わっているということになります。
それは本当にアイドルファンの気持ちに寄り添ったシステムでしょうか?
4.おわりに
まだまだその全貌が見えないVENUSプログラム。
BIG4編と銘打たれた新章では否が応でもこのシステムが物語に絡んでくるものと思われます。
VENUSプログラムが設立に至った経緯や過去などがわかると良いですね。
ところで巷ではスリクスのプレイアブルキャラ化について大変賛否両論です。
私は賛も否も語ることはしませんが、それぞれが後悔なきよう自らの言動に注意することを願います。
バンプロダクション社長・朝倉恭一氏の「破壊を恐れては新しいものは生まれはしない」というセリフを締めの言葉にして。
また次回の記事でお会いしましょう。