2024/03/21

どりきゅんは太陽を喰らう【アイプラ】


※当記事はBIG4編及びその他諸々のネタバレを沢山含んでいます。

※記事内の情報は殆どが聞きかじった程度の不確かな情報です


2024年3月19日正午。

IDOLY PRIDE Collection Album [chronicle]の発売を翌日に控えたこの日、BIG4編1章46-50話が追加されました。

脱退、敵対と目まぐるしく迷走する琴乃が、どりきゅんから突きつけられた月スト解散通告を前に、彼女なりの「答え」を出した今回。

それにはもちろん賛否両論でありましょうが、私としては「このガキャ~~~!ほんとカワイイのぉ~~~!」といった感じ。


冗談はさておき。

前回の考察記事において、『長瀬琴乃はセトである』ということ記しました。

これを出発点として、今後のストーリー展開が視えてまいりました。


ここからの未来のもう一つのキーワード。

それは「どりきゅんは蛇であった」ということです。



1.ECLIPSE

刻まれたECLIPSE

今回も付け焼き刃的エジプト神話です。


月ストが月であり、サ二ピが太陽であるならば、どりきゅんはECLIPSE

それは二人の衣装にも刻まれているモノです。


さて、ECLIPSEとは「蝕」を意味する言葉。

つまりは日食や月食、といったこと。


この「蝕」はエジプト神話ではどのように描かれるのか。


それは悪の化身たるアペプの仕業であると考えられていました。

闇と混沌を象徴し大蛇として描かれるアペプは、太陽の船を襲う太陽神ラーの最大の敵として登場します。


太陽の船。それは名前の通り太陽を象徴とした存在で、天空を旅することで世界に光をもたらしていました。

昼間は現世の天空を通るのですが、問題は夜。

日没後は地下にある冥界ドゥアトを旅します。

そこで太陽を喰らわんとするのがアペプです。

このアペプが太陽を食べちゃうことで、日食が起こるのだと考えられていました。


「蝕」はアペプが原因。

言い換えれば、ECLIPSEとはアペプ

そう、琴乃がセトであるように「どりきゅんはアペプ」と考えることが出来るのです。


さてさて。

しかしながら日食はそうそう起きるものではありませんよね。

それは何故か。


太陽の船に、アペプキラーが乗船していたからです。



2.アペプとセト

そのアペプキラーこそ「セト」

混沌の神として忌み嫌われた彼は、唯一アペプと真っ向から対峙出来る存在でした。

このセトがアペプと戦うことで太陽は守られ、太陽の船はその旅路を続けられていたのです。


けれどもこのアペプ、残念ながら不死身。

たとえ一度倒したとしても、次の夜には何食わぬ顔でまた太陽の船を襲いに来ます。

つまり、神話上毎夜毎夜アペプとセトは戦い続けていたのです。


そんなアペプとセトの関係性はまさに「天敵」

相反する存在であったはずなのですが、先に記したように二人はどちらも「混沌」を象徴する存在。

時代が下るにつれてセトの扱いも代わり、邪悪な側面が猛プッシュ。

いつのまにかセトはアペプの同類であるかのように扱われ始めたのです。


そう、アペプとセトは「天敵」であり「同類」であるのです。


その関係性、どこか琴乃とどりきゅんの関係性に似ていると思いませんか?



3.長瀬琴乃とどりきゅん


天敵であり同類であったアペプとセト。

それはセトたる琴乃とアペプたるどりきゅんのよう。


初めて琴乃とどりきゅんとが相対した時、どりきゅんは正直ちょっと拍子抜けなくらい「優しい存在」でした。

敗北を喫した琴乃に彼女たちは手を差し伸べたのです。

きっと彼女たちには、長瀬琴乃が「同類」に思えたのでしょう。

近しい存在だからこそ、放っておけなかった。

どりきゅんは彼女を鍛えてあげることにしました。


けれども彼女はセト。

身内殺しの神。

今度はどりきゅんを裏切って、再びへと変わってしまいます。

長瀬琴乃は「天敵」なので。


彼女の立ち居振る舞いにほとほと愛想が尽きた様子のどりきゅんは、長瀬琴乃への興味もしっかり失ってしまいました。

それだけでなく、むしろ「踏み台にされた屈辱」から憎悪すらにじませて。


そんな彼女たちが次に取る行動はなんでしょうか?

新生月ストの再々挑戦を受ける?


いえいえ。

アペプの目的は月を喰らうことではありません。

太陽を喰らうことなんです。



4.どりきゅんvsサニーピース


琴乃に踏み台にされたどりきゅんの意趣返し。

どりきゅんは月ストを踏み台にサニーピースを対戦相手に指名するのです。

BIG4ナンバースリーとも呼ばれるどりきゅんは、BIG4の中では新参のサニピよりも格上。

つまり上位からの指名試合ということ。

どりきゅんはこう付け加えるでしょう。

「もし逃げるなら、それだけの存在ってこと」だと。


さてこの勝負、恐らくはお互いに勝っても負けてもランキング上はそれほど影響はありません。

どちらもBIG4同士の戦いですから、せいぜいBIG4内の序列が入れ替わる程度。

特にサニピからすれば負けても現状維持のまま。

けれどもし負けてしまえば「BIG4の中でも最弱」というレッテルは避けられないでしょう。

正直サニピにとってあまり旨味のある試合ではありませんが、やはり「逃げ」と煽られてしまえば拳を握らざるを得ず。

さらには月ストの敵討ち、なんて側面もあるかもしれません。

BIG4の意地とプライドをかけて、どりきゅんvsサニーピースのゲームが成立してしまうのでしょう。


しかし相手はアペプたるどりきゅん

彼女たちは絶対に太陽を喰らうことが出来ます

つまりサ二ピにとっては負けイベント。

それを月ストは、長瀬琴乃は黙ってみていられるでしょうか?



5.長瀬琴乃にとっての『アイドル』

もちろん琴乃は止めに入るでしょう。

どりきゅんのポテンシャルを一番近くで見ていた彼女ですから、今度こそ煽りでもなんでもなく「サニピが負けてしまう」というのを感じ取るはず。

けれどどりきゅんはもうすっかり琴乃への興味を失っていますから、そんじゃそこらじゃ応じてくれません。

だからこそ、彼女は最後の切り札を切るのです。

「引退をかけて勝負しよう」と。


琴乃の覚悟を感じ取り、前哨戦とでも言わんばかりに勝負に応じるどりきゅん。

これにて三度目のどりきゅんvs月ストの試合が幕を上げます。


このライブ、琴乃にとっては自分だけのライブではありません。

自らが負ければサニピもどりきゅんの餌食になってしまう。彼女はサニピのために

自らが負ければ月ストの4人も道連れになる。彼女は月ストのために

自らが負ければ月ストのファンをも傷つけてしまう。彼女はファンのために

自らが負ければどんなワガママも受け入れてくれたマネージャーの思いを踏みにじることになる。彼女はマネージャーのために

自らが負ければ後を託した姉を裏切ることになる。彼女は姉のために


長瀬琴乃はついに自分なりの「答え」を得るのです。

アイドルってなんだ?

アイドルは皆のために輝く存在なんだ、と。


ついに覚醒の時を迎え、完成した新生月のテンペスト。

その対決の結果や如何に――



これがエジプト神話をなぞるカタチで視えた、アイプラの今後のストーリー予想です。

「なぜエジプト神話なのか?」と聞かれそうですが、全部ぜんぶオカピの所為です。

あいつが悪い。


さて、ここからはちょっとおまけチック。

補足情報をお話してから、まとめと参りましょう。



6.羽休む天使と空を見上げる黒百合


巷では「トリエルやリズノワがどりきゅんと戦って欲しい」的な意見も散見されます。

しかしこれは実現が難しいのではないか、というのが私の見解。

というのも、トリエルもリズノワもどちらもまだ成長途中だからなんですね。


まずはトリエル。

BIG4編にて『今一番BIG4に近いグループ』とは紹介されていますが、以降本当にBIG4に近づいたという描写は『翔け抜けるVictoire』まで為されませんでした。

このイベストの時期は、牧野くんのトリエル組の呼び方から『守れ!純潔のベーゼ』以降であることが推察され、このバレンタインイベストはBIG4編最新話以降であると考えられますので、現状ではまだBIG4に挑戦する位置にないということです。


次にリズノワ。

皆さん忘れているかもしれませんが、BIG4編の時点でも愛とこころはデビューから1年も経っていません

つまりまだまだ成長真っ最中。

彼女たちの成長が伺いしれる『最高優美*飛躍のカウントダウン』『心愛溶けるビターチョコレート』は先の理論でBIG4編以降のお話。

極めつけはフェスストーリー内で、その時点でBIG4には到達していないことが明言されていること。

彼女たちがBIG4と戦えるようになるのはもう少し先のお話でもあるのです。



7.蛇と猫

蛇と猫

どりきゅんのお二人の小ネタみたいな話。

特徴的なステージ衣装には、それぞれ動物が描かれています。

来夢ちゃんには猫(虎?)が、れもんちゃんには蛇が。

これが意味するところですが、れもんちゃんは恐らく先程から述べているアペプの隠喩だと思われます。

では来夢ちゃんの猫はなんなのか。

私が考えるに、これもアペプ関連の隠喩だと思われます。

エジプト神話において、実はアペプは猫と対峙している描写があるのです。


つまりどりきゅんはまさに相反するモノが存在するグループ

それがあの強さの秘訣……なのかもしれませんね。




8.おわりに

さあさあすっかり賛否両論なBIG4編……というか琴乃ちゃんの言動。

後から振り返ってみればなんだか無駄なことをしている印象。

けれども、稀代の名打者イチローも言っていました。

「遠回りすることが一番の近道」だと。

遠回りして、無駄なことをいっぱいして。

そして辿り着いた答え。

それはとっても深みのあるものだと思います。

いつまでも「青春」だから、足掻いてもがいて、最後に笑えればそれでよし。


とりあえず帰ってきた琴乃ちゃんをぎゅーっと抱きしめて頭をワシャワシャワシャワシャー!って撫でてあげたいなって思ってる今日このごろです。

2024/03/09

オカピは長瀬琴乃だった【アイプラ】

君こそがオカピだ

※当記事はBIG4編及びその他諸々のネタバレを沢山含んでいます。

※記事内の情報は殆どが聞きかじった程度の不確かな情報です


2024年3月4日正午。

IDOLY PRIDEにBIG4編1章36-40話が追加されました。


琴乃の悩みの深さを表すように、なかなか先を教えてくれなかったメインストーリー。

それがまるで解決に向かうことを暗示するかのような怒涛のストーリー更新の第一歩。

衝撃の展開は続き、41話から45話が追加された3月9日もセカイは驚きに満ち溢れています。


一体この先彼女たちはどうなってしまうのか。

まるで見えない未来模様ですが、それでも霧を払うかの如く私は過去を遡り将来への布石を探しました。

茂みの中で見つけたのは、オカピという謎の存在。


ストーリーにおいてその存在は摩訶不思議

果たしてどういう意味があって登場したのか。

登場から1年以上経過したオカピですが、いまだ謎の中。


けれどもあのアイプラが無意味にオカピを登場させるとも思えない。

だからこそ私は、ここに手がかりが隠されていると考えてオカピの謎に迫ることにしたのです。


そして得た答え。

それこそが『オカピは長瀬琴乃だった』ということです――



1.セトの動物たるオカピ

セトです。

古代エジプトの歴史の中でたびたび登場するセト神

なんだかへんてこな頭をしていますが、文字通り「へんてこ」

この頭が一体どういう動物なのか、その正体ははっきりしていません。

ジャッカルだとか犬だとかロバだとか。なんなら空想上の動物ではなかろうか、なんて説もあるくらい。

そんな数ある諸説の中、驚くべきことにオカピも含まれているのです。

つまり、アイプラで登場したオカピはセト神を現しうるものでもあったということです。


とはいえ、ただでさえ突拍子もなくオカピが登場しているのにもかかわらず、そこにさらにセト神なんて言われてももはやなにがなんだかといったところでしょう。

「まるで関係のない話だ。アイプラの話をしろ」と思われているかもしれません。


けれどもこのセト神、実はアイプラに深く関係しているかもしれない……としたらどうでしょうか?



2.セト神は邪神?

ここからしばらくは聞きかじった情報ですので話半分に。

セト神とアイプラが関係がある、なんて言われてもまずはセト神について知っていなければどうしようもありません。

ということでざっくりとセト神を解説。


まずセト神に対しての世間からの印象は決して良いものではありません。

「兄殺し」だとか「王の敵」だとか、随分と物騒な言葉が並びます。

それもそのはず。

彼はオシリス神話において本当に兄を殺してしまいましたし、後に王となる神と真っ向から対立していたのです。


セトにはオシリスという兄がおりました。

この兄は「長男」という理由で神々の王の座についておりました。

しかしセトにはどうにも納得がいかない。

「自分の方が兄よりも優れている。王に相応しいのは自分だ。王の座を奪ってやる」

そんな風に思ったのだとか。

セトは半ば騙し討ちするようなカタチでオシリスを殺害。

空位となった王の座にセトが収まり、野望達成。

以降セトは王として立ち居振る舞うことになります。

これが「兄殺し」たる所以。


しかしながら、殺された兄オシリスにはホルスという息子がいました。

復讐に燃えるホルスは、「オシリスから奪った王の座を返せ!」とセトに宣戦布告。

とはいえセトもそう簡単に譲るわけがなく、ここから約80年に渡るセトとホルスの争いが始まってしまいました。

血みどろの争いの末、勝利したのはホルス。

セトはとうとうホルスから王の座を奪われてしまったのでした。

これが「王の敵」たる所以。


これだけを見ると本当に悪どい神ですが、実はこのような悪の要素が全面に押し出されるようになったのはエジプトの歴史の中でも末期頃

それ以前はもっと違った印象の神でした。



3.セト神は英雄?

セト神への信仰というのはエジプトの歴史が始まる前から存在しており、エジプトで様々な王朝が開かれるようになってもその信仰は継続されていました。

時代によってはエジプトを象徴する神として描かれていたことも。


そんな時代のセトは、敵を打ち倒す「力強き」神でした。

負の面が語られたオシリス神話ですが、その中でセトは他の神々を圧倒するような力強さを見せていました。

またエジプト神話においては、セトは太陽の守護に大いに活躍していた存在として描かれています。

つまりこの頃、セトは「力強さ」を全面に押し出した神として扱われていたのです。

また、セトは外国と関わりのある神であるとも認識されており、しばしば外国の神と同一視されることも。

エジプトもイケイケドンドンだった時代。異国での戦いにおいて、セトという存在は大いに崇められていました。


しかしながら、エジプトが衰退するとともに怪しくなっていく雲行き。

外国からの侵略を受けるようになっていくと、打ち倒す存在から打ち倒される存在に

セトは「外国と関係があった」ものですから、その存在を否定されなくてはならなくなったのです。

「力強さ」を持っているのはセトではなく、侵略してくる外国です。

こうしてセトは一気に人気低下。

オシリス神話を引き合いにディスりにディスられるようになっていってしまいました。


けれど、まだ残り続ける信仰はありました。



4.嵐の神、セト

力強さの神であったセトですが、実はもう一つ嵐の神という側面がありました。

それは先に述べた「外国の神と同一視される」という経歴から。

セトは、北シリアの天候の神であるバアルとも同一視されていたのです。

雨を降らしたり、雷を起こしたりする嵐の神・セト。

彼は「力強さ」というアイデンティティを失った後も、主にオアシスで根強く信仰されていました。

だって雨を降らせてくれるんだもん。

実際にウェンアメンの旅行記には、もはや支配者ではなく空に雷を作る神として描かれているのだとか。


「力強い神」として崇められたセト。

けれどエジプトの衰退に伴い、ディスられて「邪神」扱いされるセト。

とはいえ一応は「嵐の神」として細々と信仰され続けたセト。

そんな、なかなか一筋縄ではいかない神です。

これがアイプラとどう関係あるのかという話ですが……。


セトの境遇、なんだか長瀬琴乃に似ていると思いませんか?



5.長瀬琴乃という象徴

BIG4編1章9話より

長瀬琴乃は月のテンペストの象徴でした。

月ストの絶対的センターでありリーダーたる琴乃。

その実力は折り紙付きで、まさに「力強いアイドル」でした。

琴乃属する月ストはデビューから勢いそのままにNEXT VENUSグランプリを制覇。

あっという間に新人最強アイドルの称号を手にしてしまったのです。


けれど、I-UNITYでⅢXに敗れて以来狂い出す歯車。

勝てるバトルでも勝利は得られず。

築き上げたVENUSランクも他のアイドルに侵略されていき。

強さの象徴であった琴乃は、「停滞の原因」とまで言われる始末。

そしてどりきゅん戦での敗北で完全に失墜した月のテンペスト。

長瀬琴乃という強さを、否定しなければならなくなりました。


琴乃は月ストの裏切りました。

月ストを破壊しました。

殺しました。

鬼となり、月ストと敵対する存在になってしまいました。

修羅の道を、彼女は歩み始めてしまったのです。


それはまるでオシリスを殺したセトのよう。

つまり。

長瀬琴乃は、セトなのです。



これが『オカピは長瀬琴乃だった』の本当の意味です。

オカピはセトのことであり、そしてセトとは長瀬琴乃のこと。

これを省略した、というわけです。


けれどもこの記事。これだけで終わりません。

ここまでお話したのはセトがオシリスを殺害したところまで。


このあとセトはホルスと戦わなければならないのです。



6.月ストと琴乃の争い

BIG4編1章44話より

オシリスが月ストであるならば、セトと対立するホルスは一体なにか。

それは「新生月のテンペスト」です。

この新生月ストという概念はとってもふわふわしたもの。

必ずしも「4人版月スト」を指す言葉ではありません。

すべての可能性を内包した未来の姿が「新生月のテンペスト」です。


実はこのホルス神、その種類は本当に多岐にわたります。

ハルシエシスと呼ばれるホルスがいたり、ハルポクラテスと呼ばれるホルスもいて、ホルス・ベフデティなんていうホルスもいたりします。

だからこそ、「新生月スト」が曖昧模糊としてるのもそれほど的外れではないはず。


閑話休題。

邪道として生きる長瀬琴乃。

真っ向から対峙する「新生月スト」。

伊吹渚も『長瀬琴乃を越えてみせる』と発言していますが、「新生月スト」は長瀬琴乃に打ち勝ち、その座を取り戻すはずです。

その争いが今現在を表すのか、まだまだこの先に相対する未来が待っているのかは定かではありません。

ですが、少なくともその勝負が決したとき、「新生月のテンペスト」は完成するのでしょう。


これこそが、オカピが指し示した月のテンペストの未来です。



7.おわりに

長瀬琴乃って可愛いんですよね。

アイプラのアイドルちゃんたちは本当に大人びた子が多い中で、弱冠17歳(BIG4編時空だと18歳?)の琴乃ちゃんは、まさに思春期の少女らしく悩みに悩んでいます。


アイドルとして目の前を離れた姉に依存して。

亡き姉に依存して。

今度は月ストのメンバーに依存して。

耐えきれなくなって、渚だけに依存しようとして。

鬼になって。

どりきゅんに依存して。


琴乃は等身大の少女なのです。

ほっぺたにご飯粒をつけてるような無邪気な女の子なのです。

どうか彼女の行く末を、暖かく見守ってあげてください。



あと3月19日のメインストーリー更新で上の予想が大外れしてても私のことはそっとしておいてください。


最愛よ、君に届け。

2024/02/03

名阪の旅の記録DAY3

足掛け3日間。

期せずして連載でお送りしてきた旅の記録も今日が最終回!

だからといってドラマチックなことがあるわけではありませんので、今までと変わらずごゆるりとお楽しみください!


それでは、スタート!


1月8日(月・祝)

遠征中の1日のハジマリは「おはモニ」から。

今日も変わらず、というよりは昨日よりも遥かに晴れ渡った、雲ひとつ無い冬空です。

これは大阪での待機列がちょっと不安になってきますね。


それはさておき今日は月スト大阪ライブ当日

だというのに今この体があるのは名古屋

そう、私にしては珍しい「当日入り」です。

お昼少し前の新幹線で大阪入り。

大阪ではホテルでゆっくりしている暇もありませんから、今のうちから概念コーデやらなにやらを済ませておかなければなりません。


今日のライブは月のテンペスト

月ストには私の推しである成宮すずちゃんがいます。

前回の幕張では、成宮すず概念というよりは月スト概念を背負った私。

今回ははてさてどんな感じになるのか。

「最愛よ君に届け」のジャケ写の成宮すず概念コーデ!

またの名を2周年記念イラスト成宮すず概念コーデとも言う。


黒シャツに黒ネクタイと、シンプルですがきちっと締まったコーデ。

前日のダンサブルと比べても、だいぶ世間に溶け込みやすそうな一着ですね。

Xを見る限り、男性マネージャーさんが概念コーデの選択肢としてもよく挙げられている印象。

……いやまあ私の場合ですと「決めすぎ」感は否めませんけども

あとネクタイをつけるのが普通に成人式以来でめっちゃ不格好ですけども。

許してね。

そしてネイルも欠かしません。

オルスタライブという観点から、月ストでもネイルチップはお休み

某通販サイトで購入した、新たな月ストモチーフのネイルシール成宮すずイエローを人差し指に。

改めて見ると、薬指のグラデーションの感じとかスゴい良いですねこれ。

結構お気に入りかも。

ただ素材がスゴい薄っぺらかったので、貼るのに結構苦労いたしました……。

ちなみに今日も寒いので、移動中はやっぱりコートを羽織ってます。

日付は1月8日。成人の日。

なんか調子乗った新成人みたいですね。


そんなこんなで、ドタバタしながら準備を済ませていざ新幹線へ。

昨夜は随分と雪が降ったようで、窓からもその雪景色を楽しむことが出来ました。

寒そ~~~!


そんなこんな揺られることしばらく。

ライブ地である大阪へと到着しました。

で、降り立ってみて初めて知ったんですけど、新大阪駅前ってなんにもないんですね……。

新幹線駅のイメージが必然的に博多駅になってるものですから、てっきりもっと栄えているものだとばかり……。

というわけで、ここに長居をしていても仕方ありません。

新大阪駅前にあるホテルにさっさと荷物を預けて、友人と合流した後ZeppOsakaBaysideを目指します。


これはお昼ごはん。

折角大阪に来たのですが、「大阪飯!」よりも「ライブ前飯!」の気持ちが勝りました。

消化に良いものを食べたかった

正直全然大阪でなくても食べられるものです。

ましてやユニバ前で食べるものでもない。

美味しかったです。

そしてまたお菓子をもらってしまいました。

おせんべい。

こんなもんバッグに入れた瞬間から粉々になりますから、その場でパクリ。

これまた美味しゅうございました。

んでもって、道を全く調べず歩いていたらうっかりユニバの入り口に辿り着いてしまったので、記念に1真衣撮っておいてもらいました。

成宮すずっぽいポーズをとってみたのですが……うーん。


ユニバ前から歩くことしばらく。

やっとの思いでZeppOsakaBaysideに到着です。

時刻は15時半。物販列はだいぶ捌けており、今から並べばそれほど苦労はしなさそう、という印象でした。

まあ私はなにも買いませんけども。


開場時間までしばらくありますから、周囲をうろつきつつ「フォトセッション」ができそうな場所を探します。

今日はライブ後の予定的に、終演後に会場周辺でフォトセッションをしている余裕はなさそう。

ですので、予め撮ってしまおうという魂胆ですね。

2階席の方が並ばれる場所が少し高いところになっていて、ちょうどZeppOsakaBaysideのロゴを背景にできそうでしたのでここをチョイス。

今回は友人1人にカメラを頼み、ささやかなフォトセッションです。


様々欲張りセット。

ZeppOsakaBaysideを背に、たくさんの写真を撮ってもらいました。

ところで一応成宮すずを彷彿とさせるポーズもやってはいたのですが、どうにも決まらなかったのでボツといたしました。

申し訳ないですわね。


あらかた撮りたい写真も撮り終えて、フォトセッションも終わりかな……という頃。

ちょうど東の空が橙色に輝き、昼の世界を照らしてきた太陽が沈もうとしていました。

高台を照らす光。

それはどこか幻想的で。


「――これだ!」


羽織っていた上着を脱ぎ捨て、もう再び友人にカメラを頼みます。

バキバキに「決めすぎ」な格好をしているのです。

であればもう、ガッツリ振り切ってしまったほうがきっと面白い。

夕日を一身に背負い、私は立ち上がりました。


決めすぎている、あまりにも。

なんだか宣材写真にもギリギリ使えそうな1枚になってしまいました。

でも後悔はしてないし、なんなら満足すらしています。

普通にここまで決め込んでるの、面白くないですか😁


さて、そんなこんなでついに太陽は沈んで、夜がやってきます。

月が輝く時間。それすなわちライブの幕開け

フォトスポットを後にして、会場外のロッカーに荷物を詰め込みます。

整理番号は600番台。

良いポジションを狙える可能性が十分にある番号。

であれば、入場して呑気に会場内のロッカーを使っている暇などありません

この身一つで、一刻も早くフロアに飛び込むべき。

だからこそ、ギリギリまで装備を削りきりました。

概念なんてあったもんじゃない!

月ストタオルと称号タオルを首に巻き、そのまま上着の下に仕舞い込み。

幕張でもらったドリンクホルダーは軽くジャンプしただけで一瞬で壊れたので、仕方無しにペットボトルはケツポケットへ

ペンライトは左右の前ポケットという鞘に収めて

さあ、準備は万端です。


私の整理番号が呼ばれました。

チケット画面を開いたスマホが明るく照らして。今日限りの手帳型スマホケースには交通系ICカードがいまかいまかと待ちわびています。

入場口を通過。ドリンクには目もくれず、一目散にフロアへ。

前方第2ブロックらしきところの柵を手につかんだところ、「あ……そこ人がいるんで」と声を掛けられ。

はて、私の目には誰も見えませんし見たところタオルなどもかかっていないようですが、しかしその人が言うには「先着」がいるらしい。見えんけど。

そこを離れて下手側へ移動。学習能力のある私ですので、「ここ空いてますか?」と確認。

「空いてはいるけど……あとで人が来るよ」と浮かない表情。

「前行っちゃえ前!」

背中を押されて?そそのかされて?結局たどりついたのは最前列スピーカー真ん前というとんでもスポットでした。

まあ結果オーライか!

 

なんやかんやありながら場所を確保。

あとは開演を待つばかり……ですが、ライブの様子はやっぱりレポート記事からどうぞ!

 

つ、疲れた……。

本当にとてつもないライブでしたね。

『月ストの未来は明るい』なんてレポ記事では評しましたが、正直明るいなんて言葉で収まるレベルではない。

まぶしいですよ、光り輝いてますよ、彼女たちの未来は。

あと最後に純度をやってくれてありがとう……🤗

 

開演前の写真も含まれていますが、月スト大阪に送られていたフラスタたち。

皆さんの愛にあふれた数々。

次の横浜はもっとすごいことになるのかなぁ。

 

ライブ後はみんなと語り合って、しかし私は時間的制約がありましたので駅でお別れ。

やっぱりペンライトスターで。

そしてこれは私のワガママ。

折角の月スト公演なのだから。私が愛してやまない月ストちゃんたちが、初めての単独公演を大成功させたのだから。

最後はみんなの月ストポーズで満月を作りました

月ストが生み出してくれた縁です。

本当にありがとう!

 

さて、ここで私はお別れ。

新大阪駅を出て、すっかり静まり返った夜の街へ。

目指すはホテル。

今日は月曜祝日ですが、明日は元気に平日。

どういうわけか私は1限の講義に出なければなりません。

当初は終電で帰る予定でしたが、2時間公演ということを鑑みて始発での帰福に変更。

一刻も早くお布団に入ろう、ということなのです。

 

それはそうとこの格好でタコ騒ぎしてたって我ながらすごいなって思います。

周りは基本Tシャツとかでしたのに、私だけネクタイ

概念コーデでも何の不自由はないことはこれで証明されたかと思います。

 

はい、それはさておき戦闘服を脱いで大浴場へ。

しかしゆっくりする暇はなく、烏の行水よろしく音速入浴。

なんだかんだ23時頃には眠りにつきました。

明日は5時起きです。

 

 

1月9日(火)

おはモニポストもありません。

そんな時間はなかったので。

5時に起床し、 急いで準備。ところでXのタイムラインは早起きの人と夜更かしの人が共存していました。


これが最後の概念コーデ

とはいえこのあと大学に行くので概念要素はキャップくらい。

これもセットしていない髪を隠すためのものにすぎません🤗

時刻は5時半。コンビニで朝ごはんを調達しつつ、朝6時発の新幹線に飛び乗っていきました――

 

言うてまだ夜。

そしてこれは朝日を撮ろうとしたけど失敗したやつ。

 

ちなみに私はこの後、神がかり的な乗り換えスピードを達成し、ものの見事に1限に間に合いました。

やったね👍

 

 

まとめ

という、なんと3日間に渡ってお送りした特大長編旅行日記でした。

幕張以来の遠出で、しかも初めての関東以外という思い出深い旅。

恨むべくはライブ翌日が平日であったこと。

これがなければ大阪でお酒でも浴びながら感想やらなにやらに花を咲かせられたというのに……!

アイプラ運営さん、そこんところよろしくお願いします。

 

そんな後悔は横浜で晴らす!

というわけで、1月末の羽田講演にて8月11日・12日にパシフィコ横浜で2DAYSライブの開催が発表されました。

23年2月以来。まさに1年半ぶりに、横浜の地に星見プロダクションが戻ってきます

それは私の運命を変えた地。あの日、月ストに魅せられたからこそ、私の人生は色鮮やかで光り輝くものになったのです。

そんな場所にまた戻ってこれる。

それはとってもエモいこと、ですよね。

 

8月とまだまだ先ではありますが、のほほんと過ごしていたらあっという間にたどり着いてしまいます。

今からできる準備はバシバシ、進めていきましょう!

未来を誓い合った地で、再開できるように!

 

星見プロー! 

レッツ、ゴー!ファイ、オー!

エイエイエイエイ、オー!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……え、横浜のホテル素泊まり1泊13,000円?

2024/02/02

名阪の旅の記録DAY2

昨夜の続きです。

こんばんは、シルエットです。


1月6日から1月9日にかけて刊行した名阪遠征。

その旅の記録、DAY2です!


ゆったりとお楽しみください!



1月7日(日)

ライブの日の朝はおはモニポストを欠かしません。

日付は1月7日。ついにサニピ名古屋当日となりました。


天気は良好。しかし青すぎる空は寒さも厳しくて。

オルスタライブという、まさに寒暖差が激しい環境。どのくらいの防寒対策をすべきか非常に悩ましいところですよね。

しかし私にはやらねばならぬことがある。

そう、「概念コーデ」です。

今日はサニピ単独。

サニピには僕の推したる兵藤雫ちゃんがいます。

であればやる格好は1つ、ですよね?

そう!サニーダンサブル兵藤雫コーデ!

昨年の夏にもやった概念コーデの改良版です。

こうやって見比べるとだいぶ「概念度」が上がったと思いませんか?

まあ「概念度」ってなんだよ、という話ですが。


さてここで小話。

実は今回のコーデ、当初はアミアミを着る予定は一切ありませんでした。

上に着ているなんか謎の紐が垂れたシャツだけ、だったんですね。

こんな感じ。

でも一応、有事に備えてアミアミの服を持ってきており、前日の試着段階で着るパターン・着ないパターンをそれぞれテスト。

近しい人にも聞いてみましたが、まあ手応えは半々。

最終的には「私が私である存在証明」としてアミアミを着ることとしました。

これが承認欲求モンスターの末路です……🤗

ちなみにもちろん移動中はコートを羽織ります。

寒いのでね。

あんな格好で移動したら凍え死んでしまう。

というわけで14時頃にやっと準備万端。

ゆっくりとZeppNagoyaに向けて歩きはじめました。


これは暇を持て余して、とりあえず高いところにきたときの私です。

田舎もんなので高いところが好きなのだ。

そしていろんな人にいろんなお菓子をもらいました。

私、こういうのをついついカバンの中に入れたままにして粉々にしてしまうタイプなので、このときはもうその場で頂くことに。

どれも本当に美味しくて、心も体もあたたまりました。

恵んでくださった方、本当にありがとうございました!

そして私からはなにも返せなくてごめんなさい……。


さあ、そんなこんな会場付近をうろついたり人と会ったりしているうちに開場時間!

先のレポにも書きましたが、整番1000番台というとんでもない場所で待つことしばらく。


まず出会ったのがフラスタの数々!

企業等から出されているものもあれば、個人のものも。

ところで萌子さん宛のフラスタは、私の知り合いが主催したものでしたので多めに写真を撮っておきました。

良かったねぇ……🤗


そんなこんなでついに開演!

ライブの様子はレポ記事からどうぞ🙌


いやしかし。

本当にスゴいライブでしたよ。

レポ記事内でも書きましたが、「サニーピースはBIG4だった」というのを嫌というほど感じさせられるライブでした。

終演後も、誰しもが興奮冷めやらぬといった感じで、まさにサニピの力強さが伝播していましたね。


ところで私も皆様の怜に倣って告知をパシャリ。

ペンライトだったりアクスタだったりと一緒に撮られているマネージャーさんもいらっしゃいましたが、私はどちらも咄嗟に取り出せる状況ではなかったのでネイルで。

こういうとき便利ですよね。


さてその後、しばらく会場周辺の邪魔にならないところでそれぞれ感想を言い合った後。

お友達の皆さんにとあるお願い事の時間です。


「あの……ちょっとフォトセッションしてもらっても良いですか?」


恥も外聞もないよ!

折角着飾ったのですから、写真を撮ってもらわねば損というもの。

気温は6度前後。しかしコートを脱ぎ去り、ライブ中は外していたド派手なイヤリングを付け直して。

寒さに耐えながら、ZeppNagoyaを背に撮ってもらいました。

ホントに皆さんお写真がお上手で。

しばらく私はこの写真を見返して、あの日々を思い返すことになりそうです。


最後はペンライトでスターを作って一旦のお別れ。

言うても翌日大阪で再会するんですけどね。

自己主張強めなのでなんか袖がアミアミです🤗

そして私たちの集いの証である、推し色シューレース

必ずしも推し色ではないですけれども。


私が初めてまともにマネージャーと出会った、横浜のライブのとき。

あのときはたった2人でした。

でもその後、いろんな縁があってたくさんのマネージャーと出会って。

私自身も「推し色コーデをしようよ!」と呼びかけたり、物販でグループシューレースが発売されたりして。

幕張ではこんなにもたくさんの推し色が揃いました。

これが私たちの存在証明なのです。

なんだかエモエモな話ですよね!


……でも出す足はどっちにするか統一しようよ!😡

と、今になって思いました。


名古屋駅で一旦お別れ。

私は連泊中のホテルへと戻ります。

夕飯は質素にもカップそばです……。

どこのお店も人でいっぱいで、食べて帰る余裕もなかったんですの……。


これでとりあえずはお腹を満たして、大浴場で疲れも癒やしてさあ就寝。

サニピの余韻と翌日の月ストに心を踊らせながら、私はゆっくりとその意識を手放していきました――



というところで、DAY2編はここまで!

次回、DAY3編に続く!!







おまけ

概念コーデの写真をXに投稿していたら、親交のあるマネージャーさんがそれをモチーフに雫ちゃんのFAを描いてくださいました!

ちなみに幕張のときも描いてくださっていて……。

お家に家宝が増えて仕方がないですね!