2022/05/14

陰キャオタクと二次創作

「巷で話題」というのにいつも少し乗り遅れてしまう男。こんばんは、シルエットです。


みなさんは、先日ツイッターで話題になったウマ娘関連のツイートをご存知でしょうか?


こちらが件のツイートです。

ウマ娘二次創作の現状を発言者様なりに解釈されたツイートなのですが、内容と言葉選びなどからなかなかに物議を醸し、2000を超えるRTを100を超えるリプライが寄せられています(2022/05/14 21:39現在)


私はウマ娘の二次創作についてはまったくの無知ですので、ツイート内容についてとやかく言うつもりは一切ありません。

しかし、未熟ながらも創作者の端くれとしてこのツイートを目にしたときにいろいろと考えさせられる内容である、とも思ったわけでございます。

ですので今回は、ウマ娘云々ではなく少し視野を広げて「二次創作」という観点で、しかしながらあまり大それたことはいえませんから「私――シルエットの場合」と極端に限定して、件のツイートを考察していきたいと思います。


1.ツイートの解釈

まずは私なりに件のツイートを分解していきましょう。

なかなかにパンチの強い言葉が並んだツイートではありますが、要点を抽出してみると

・作者が華やかな学生生活を送ってないことから、スポ根ものや青春ものが少ない。

・自己投影されたキャラを無条件に好いてくれる作品ばかりである。

と、いうところでしょうか。

発言者さんの意見にどうこう言うつもりはありませんが、随分と「陰キャ」に対する批判の意識が滲んでいるなという印象を受ける内容です。

となると今後この話題で主体として考えていくのは「陰キャ」が良いでしょう。

都合の良いことに、今後当てはめていく私も自他共に認める陰キャですので話が進めやすいというものです。


それでは上記の2点を私に当てはめながら考えていきましょう。


2.陰キャと青春モノ

最初は「陰キャは青春モノが書けないのか?」というお話ですが、これに関しては一旦NOと示しておきます。

私が主に題材にしている八月のシンデレラナインは野球型青春ドラマゲームと銘打ってるだけあって、スポーツと少しの恋愛というまさに「青春!」な要素が詰め込まれたゲームです。

その二次創作ですので、必然的に運動描写や恋愛描写も増えるというもの。

「陰キャにも青春モノは書けるんだぞ!」ってことですね。


そしてこれは次に繋がる話になるのです。

そう、「恋愛」です。


3.陰キャと自己投影

自己投影だとかメアリー・スーだとか、そういう話私は大好物です。


少し突拍子もない話をするのですが、人はなぜ二次創作をするのでしょうか

その理由は様々だと思うのですが、こと私においてはある1つの答えがあり、それは以前間接的に示したことのあるモノです。

「思いついた尊いネタをカタチにしたい。尊いシチュエーションを独り占めしないで、みんなにも共有したい」

これが私の二次創作に対する想いです。

そしてこの想いの裏には「自分が愛するキャラクターを尊いシチュで輝かせたい」という想いもあります。

つまり私はキャラをすこるために二次創作をするのです。


それでは話を戻しましょう。話題は「自己投影」や「無条件に愛する」という話でしたね。

私が恋愛モノを書くとき、できる限りではありますが「好きの理由付け」を行うようにしています。

別に大層な理由をつけるなんてことはありません。とてもシンプルだったり幼稚だったり、なんてことの方が多いかもしれません。

恋愛経験に乏しい私が言うのもなんですが、そういう簡潔な想いでも恋につながるんだろうな、って思ってるので。


ただ、作品によってはその理由付けが成されてないことも多々あります。

それはなぜか。

そういう作品の場合、焦点を当ててほしいのは「そのキャラクターが恋をしている姿」だからです。

普段は明るく活発な彼女も、一度恋の味を知ればどこかしおらしくなったり遠慮がちになったり。

反対に普段はおとなしい子なのに、いざ恋の争いとなると積極果敢に行動するなんてことも。


キャラクターが誰かを好きになって、それが故に溢れ出す魅力を見せたい。

見てほしいのは好意を向けられている男側じゃなくて、今恋をしている女の子のほう。

だからこそ、「無条件に誰かを好いている」という状況を作り出してしまうのです。


そしてそれは自己投影にも及びます。

そのキャラクターを可愛く見せようと思ったら、男側の設定を詰めている余裕なんてありません

男側のバックボーンだとか、どういう点が魅力だとか、そんなものに焦点を当ててつらつら言葉を並べていたら助長だしむしろキャラクターへの集中度が下がってしまいます。

そうしていると半ば無意識的に男側の言動は考えなくても動かせる自分に寄っていきます

それこそまさに自己投影です。

自己投影された陰キャに無条件に恋をする女の子という図式が仕上がってしまうのです。



……でもね、それでいいんですよ。

私が見てもらいたいのは、かわいいかわいいキャラクターの方なのだから!


4.まとめ

なんだかとっ散らかって来たので強制的にまとめに入ろうと思います。


結局のところ私も発言者さんが言うような、「おもろっ」系の作品を垂れ流すタイプの創作者なのかもしれません。

しかし、二次創作というのは自由なものです

誰になんと言われようと、自分が好きなように、尊いように創作をしていけばよいのです。


ですがちゃんとわきまえているものもありますよ、不特定多数に公開している以上。

それは「自分の作品への批判は甘んじて受け入れる」ということです。

そりゃあ誰かに見せているわけですから、賛否様々な評価がついて然るべきだと思います。

ですので、このツイートの内容をしっかり受け止めて、今まで書いたことの少なかったスポ根モノも書いてみようと意気込んでいる所存です。


さて。

ツイートの内容をどうこう言うつもりはないと書きましたが、最後にちょっとだけ。

どうやら発言者さんは「スポ根モノや青春モノが少ない」という現状に嘆いていらっしゃるようですが、「なければ作れば良い」のです。

二次創作とはそういうものです。

「こういうシチュが見たいから書くor描く」なのです。

「絵が下手だから描けないよ~」とお悩みならばペンではなく筆をとってみましょう。執筆をしてみましょう。

SSの執筆というのは案外簡単です。

わざわざ地の文を交えた小説スタイルを取らなくても構いません。

セリフだけで構成されたト書きスタイルも立派なSSなのです。


もしあなたが二次創作の現状に不満があるならば、ぜひそれを解決するためにも。



君も二次創作者にならないか――?

2022/05/07

kanaというヒト【アイプラ】

【参考文献】



―中高生から圧倒的な指示を得るアイドル、kana

こんばんは、シルエットです。


本日はIDOLY PRIDEに登場するkanaというキャラについて考察していきたいと思います。


◯概要

kanaは東京編から登場するアイドルで、BIG4の一角・ⅢX(スリーエックス)のメンバーの一人です。

上の画像にもある通り、承認欲求が高くて裏表の激しい人物で、普段はとてもフランクな印象を与えますが、一度敵と認識すると一気に牙むき出しに挑発しまくる性悪タイプに成り代わります。

敵役としてはありがちなキャラ付けではありますが、どうもそれだけでは終わらない感じがするのがこのkanaという人物です。

初対面でkanaに好印象を抱くすみれ

◯kanaの承認欲求

彼女の特徴的な一面として「承認欲求の高さ」が上げられます。

SNSにおいて200万人以上のフォロワーを誇る彼女がある程度の承認欲求を持つことは何らおかしなことではないのですが、ただ彼女は既に「大人気モデル出身」という肩書を手にしており、ある意味で成功した人間であると考えられるのです。

それでありながらなぜ彼女は「誰かに認められること」を強く望むのでしょうか。


病的なまでに承認を求める人間は、過去に大きなトラウマを負っていたり自身が育った家庭環境に何らかの問題があった場合が多いと言われています。

特に虐待を受けていたという過去は大きな要因になりうるものです。

では彼女の承認欲求の強さは虐待という過去があったからでしょうか?


もちろん推測の域を出ませんが、答えはNOだと考えます。

彼女は小学生の頃からモデルとして活躍しており、虐待などの歪んだ家庭環境ではなかなかに成し遂げにくい結果を修めているからです。


では彼女が承認欲求に狂った理由はなんなのか。

実は病的な承認欲求を引き起こす理由は先に上げた以外にも様々あります。

その中でも注目したいのが「条件付きの愛情」という要因です。

これは「〇〇できれば愛してあげる、認めてあげる」というもので、提示された条件をクリアすれば愛情を得られるが、失敗した場合には愛情が得られないというシンプルなものです。

現代において親が子供に直接上記のような言い回しをすることは限りなく少なく、あくまで応援というスタンスを取ることが多いと思います。

ただ、その条件を向けられる子供はどうでしょうか。

「この条件をクリアすれば親に認めてもらえる」と自分から条件付きの愛情を想定するのではないでしょうか。


kanaに当てはめてみましょう。

小学生の頃からモデルとして活躍していた彼女ですが、その活躍を彼女の親は間違いなく喜んでいたことでしょう。

表紙を飾れば親は喜び、テレビに出ればもっと喜ぶ。

そういうなかで、彼女のなかに「自分が芸能界で活躍すれば親は喜んでくれる。親は自分を認めてくれる」という認識が芽生えていったのかもしれません。

彼女は「もっともっと親に認められたい」という一心でモデルとしての人生を歩み続けていく。


だからこそ、彼女の中に大きな承認欲求が形成されていったのかもしれません。

しかし、それでも彼女の承認欲求の強さにはまだ至らない感じがありますね。



彼女は異常に勝利に執着している節があります。

しかもただ勝つのではなく「完全勝利」以外には興味を示さないレベルで。


これはおそらくですが、彼女が過去に経験した「敗北」が原因であると考えられます。

どのような敗北があったかはわかりませんが、ⅢXのメンバー全員が「二度と負けない」というのを唯一の共通認識にしているようで、敗北に大きなトラウマを抱えていることを示唆しています。


さて、再びトラウマという言葉が出てきましたが、これは先にも述べた通り異常な承認欲求を引き起こすトリガーのひとつです。

つまりkanaという人間は、「条件付きの愛情」「トラウマ」という2つの大きな爆弾を抱えているかもしれない、ということです。

それらが化学反応を起こし、冗談みたいな強大な彼女の承認欲求を育んでいるのかも知れません。


ところで彼女の「敗北」ですが、やはりモデル時代に何かがあったと考えるのが普通でしょう。

上記の人物紹介ではそのような雰囲気は微塵も感じさせませんが、このIDOLY PRIDEという作品はそういう敗北の過去をひた隠しにしてくる側面があります。

TRINITYAiLEのメンバーである奥山すみれも元天才子役という表記がなされるばかりで、「子役としての仕事が減り、稼げなくなったがためにアイドルに転身した」という部分は少しも語られていないのです。

今現在、モデルではなくアイドルとして活躍しているkanaも、やはり何かがあったと考えるのが妥当でしょう。


◯kanaの未来

BIG4の一角として名実ともにトップを走り、数多くの承認を得ている彼女。

そんな彼女が行き着く先は様々だと思いますが、ここでは「すべてを失った未来」を考えてみたいと思います。


現在、I-UNITYというトーナメントで優勝しトップアイドルになり、その先のモノを掴みにいくことを目標としているⅢX。

もしもその半ば、トーナメントで敗退しトップアイドルという夢が潰えたのならば。


kanaは恐らく崩壊すると思われます。


kanaは「最強のBIG4」という肩書に強く依存している節が見られます。

それは恐らく彼女の内にある承認欲求から来るものだと思いますが、「BIG4という肩書があるからこそ今の自分は認められている」という想いが彼女の中にあるのでしょう。

だからこそ、自分よりも格下のアイドルに負けたともなれば、そのアイデンティティは崩壊し、「認めてもらえない」という恐怖が彼女を巣食うはずです。


BIG4という皮が剥がれた時、そこに残るのは生まれたままの彼女ではなく、完全なる無。

そういう感覚が、kanaにはあるのだと思います。


◯まとめ

長々となんだかまとまりもなく語りましたが、すべては私の妄想。

根拠も何もあったもんではありません。


今後の東京編のストーリー次第では大きく覆される可能性を孕んだものですが、まあ考察というのはそういうものということでご容赦ください。


随分kanaに対してもの暗い妄想をしていまいましたが、彼女に何らかの悪感情を抱いているというわけではありません。

思ったよりガキっぽい彼女がなんだか可愛いな、と思ってこういう妄想をしたまでです。


今のところ完全なる悪者のkanaですが、いつか彼女に幸あることを願って――

2022/05/01

ホークス2位!野手陣は軒並み好調!?【野球】

※この記事は4/29に執筆したものです。


2022シーズンが開幕して約1ヶ月が経過しました。皆様の推し球団の調子はいかがでしょうか。

こんばんは、シルエットです。


ご存知の通り、私の推し球団は「福岡ソフトバンクホークス」。

昨シーズンは8年ぶりのBクラスに沈んだホークス。

雪辱を果たすべく、藤本新監督を筆頭に又吉投手は藤井投手、ガルビス選手といった新戦力も加わり王座奪還を狙う今シーズン。

開幕8連勝と華々しいスタートを切ったものの、その後は噛み合わない投打や中心選手の負傷や離脱。なかなか順風満帆とは程遠い1ヶ月を過ごして参りました。

しかしそんなこんなでもホークスはパ・リーグ2位!

27試合を消化したホークスの戦力を分析していきましょう!!


【投手】

◯先発

今現在1番ほころびが見えるのは先発投手陣かもしれません。千賀投手・石川投手・東浜投手・和田投手とローテの軸はある程度固まっているのですが、それを支える投手がいまいち不確定。


開幕までは昨年途中退団したコリン・レイ投手も軸になると思われていたのですが、ここまで4試合に登板し1勝2敗 防御率8.35とピリッとしない成績。

今シーズン初登板だった本拠地paypayドームでのオリックス戦は6.2回自責3としっかり試合を作り勝ち星も手にしたのですが、2度目の登板となった北九州での楽天戦では5回4失点3四死球と乱調。そこからなにか歯車が崩れてしまったのか、二試合連続KOという不安定な状況が続いてしまっています。

昨シーズンは6試合の先発でしたが3勝1敗 防御率2.02 WHIP0.88と圧巻の数字を残したレイ投手。彼の復調が先発陣の立て直しには不可欠です。


そしてローテ定着を狙う若手先発陣。

まずは未完のロマン型杉山投手。今シーズンはここまで2試合の先発にとどまっていますが、0勝1敗防御率9.64と散々な成績。制球力を課題にする彼ですが、直近の登板では自慢の速球すらもやや輝きを失っていた印象。変化球は暴れて速球はいともたやすく弾き返される。そんなこともあって27日の西武線では5回6失点KOになってしまい登録も抹消。なにか掴んで大成してほしい投手です。

そして期待がかかる若手左腕、大関投手。ここまで先発中継ぎと様々な仕事をこなしながら5試合2先発2勝1敗 防御率2.79という成績。プロ初先発となったZOZOマリンでのロッテ戦では6.1回1失点無四死球とゲームメイク。希望を抱かせるピッチングでしたか次の試合では4.2回5失点でKO。それ以降は主にロングリリーフでの起用が続いています。

まだまだ未完成な部分がある大関投手ですが、中継ぎでは安定したピッチングを披露。特に23日の札幌ドームでの日本ハム戦では4.1回を投げて救援勝利。

それ以降やや登板間隔も空いていることからもしかしたら再び先発の機会が巡ってくるかもしれません。ぜひともローテ定着を狙って好投してほしいですね!

6試合3勝0敗 防御率0.95 WHIP0.89
4試合2勝0敗 防御率0.87 WHIP1.03
4試合2勝1敗 防御率3.70 WHIP1.06
3試合0勝1敗 防御率2.35 WHIP1.50
4試合1勝2敗 防御率8.35 WHIP1.58
2試合0勝1敗 防御率9.64 WHIP1.71
5試合2勝1敗 防御率2.79 WHIP1.09

◯中継ぎ・抑え

盤石に思われたリリーフ陣に空けられた大きな風穴。絶対的クローザーだった森投手の大不振が大きなニュースだと思います。

ここまで11試合に登板し0勝3敗6S 防御率3.60と守護神としてはちょっと受け入れがたい負け数。昨年怪我もあり思うような成績を残せなかった森投手は、今シーズンは開幕から6試合連続Sとスタートダッシュに成功。再び守護神の座に舞い戻ったと思われたのですが、6日のオリックス戦で2失点負け投手になったところからすべてが狂い始めます。

12日の長崎でのロッテ戦ではまさかの3失点を喫し途中降板。続く16日の北九州での楽天戦では西川選手に2ランを浴び負け投手。

彼の持ち味である外角低めのコントロールも冴えわたる変化球もすべてが死んだ状態。明らかに絶好調とは程遠い姿がそこにはありました。

藤本監督は森投手の降格を決断し、現在もファームでの調整が続いています。

チームの優勝のためには森投手の復活が絶対条件と言っても過言ではありません。

球速とキレと。課題となっている部分を修正して、また一軍の9回のマウンドに戻ってきてほしいものです。


昨年は守護神の離脱であわや空中分解となったブルペン陣ですが、今シーズンはその窮地を救う二人の投手が躍動しています。

まずは中日よりFAで加入した又吉投手。ここまで12試合に登板し1勝0敗7H1S 防御率0.00と支配的な投球。特にホークスの投手らしくない、針の穴を通すような超精密なコントロール。胃に優しく、甲斐選手にも優しい新戦力がブルペン陣を支えています。

そしてもう1人は帰ってきた快速左腕・モイネロ投手。ここまで10試合に登板し0勝1敗4H3S 防御率1.86とこちらもノリノリのピッチング。森投手不在の現在は9回を任されることも少なくないですが、慣れないポジションながらしっかり試合を締めています。


この2人に加えて、左右のサイドハンドコンビの嘉弥真投手・津森投手、独立から這い上がった藤井投手など力のある投手がきっちり6・7回を繋いでくれています。

今年は中継ぎ陣は万全と言って良いかも知れません!

11試合0勝3敗6S 防御率3.60 WHIP1.40
12試合1勝0敗7H1S 防御率0.00 WHIP0.65
10試合0勝1敗4H3S 防御率1.86 WHIP0.62
10試合0勝0敗6H 防御率0.00 WHIP1.06
10試合1勝0敗7H 防御率0.00 WHIP0.63
10試合2勝0敗2H 防御率0.77 WHIP0.60

【野手】

◯捕手

野手陣で1番苦しんでいるのは正捕手・甲斐選手かもしれません。

昨オフからスーパーキャッチャー・城島さんを彷彿とさせるような新フォームに取り組んだ甲斐選手。オープン戦では華麗な右打ちでテラスに叩き込むなど一定の成果を見せつつありました。

しかしいざシーズンが始まると、四球は選べるものの肝心のヒットが出ないという状況が続き、次第にその出塁率にも陰りが見えるようになりました。現時点で.104 0本 5打点 OPS.394とまさに絶不調。もともと率を残すバッターというよりは一発の魅力がある選手。しかしながらここまでホームランはゼロ。試合前・試合後ととにかくバットを振り続けている甲斐選手ですので、その努力が実を結んでくれればと思います。


そして出番は少ないながらキッチリ結果を出しているのは海野選手。ここまでわずか7試合ではありますが5打数2安打の.400。また守備でも惚れ惚れするようなフレーミングで投手陣をリード。昨年まで二番手捕手を務めた高谷選手がいないため、彼の縁の下での働きが優勝にはかかせません。少ない出番ではありますが今後も結果を残して、正捕手の座すらも脅かしてほしいですね。


.104 0本 5打点 0盗塁 OPS.394
.400 0本 2打点 0盗塁 OPS1.20


◯内野手

内野陣のベストオーダーは(一)中村晃、(二)三森大貴、(三)野村勇、(遊)今宮健太と言ったところでしょうか。


まずはファーストの中村晃選手

ここまで.301 1本 11打点 OPS.818とまさに「中村晃らしい」成績を残しています。開幕戦では幾度となくチャンスで凡退してしまいその状態が不安視されましたが、次第に彼本来の嫌らしい打撃が復活。

また守備はもうお墨付きの安心感。レフトやライトに回ることもありますが守備に問題はまったくありません。

ランナーを返す5番として今後の活躍が期待されます。


そしてセカンドの三森選手

.303 3本 12打点 OPS.823という成績に誰が文句をつけられましょうか。長年ホークスの課題だったリードオフマンと正二塁手。その2つの課題を同時に解決したのが三森選手です。まず課題だった出塁率は.374とハイアベレージをキープ。さらにそこに.449の長打率も重なり打線の中で一際輝きを放っています。

そして守備も文句なし。身長を生かしたプレーもあり、不安定さはまったくありません。

一時は怪我で欠場、DHやファーストに入ることもありましたが今シーズンはこのまま怪我なく完走してほしいところです。


次に激戦区のサードは野村勇選手

社会人卒の25歳オールドルーキーがレギュラーを掴みつつあるサード。ここまで21試合に出場して.234 3本 7打点 3盗塁 OPS.868というなかなかにパンチ力のある成績。藤本監督が理想とする2番右打者を叶えられる、走攻守そろった選手。やや確実性に欠ける印象ではありますが、1試合でマルチホームランを放つなど小さな体に隠されたそのパワーはやはり魅力的。

ただサードというポジションには松田選手・ガルビス選手・リチャード選手・井上選手といったポジションを争う選手が多数います。決して安泰というわけではないと思いますので、そのバットと守備で監督の信頼を勝ち取ってほしいと思います。


最後にショートはやっぱり今宮選手

.309 1本 8打点 OPS.753という打撃と守備でショートの座を守り続ける今宮選手。シーズン序盤は打撃面で非常に苦しんでいましたが、少しずつ調子も上向いて打率も3割超え。

シーズン開幕前まではガルビス選手や野村勇選手との競争という声もありましたが、実力で黙らせたカタチ。

長打力もあり小技もできる今宮選手が現在恐怖の8番打者として打線に勢いを加えています。

彼に求めるのはとにかく怪我をしないこと。適度に休みをはさみながら規定到達を成し遂げてほしいです。


.301 1本 11打点 0盗塁 OPS.818
.303 3本 12打点 2盗塁 OPS.823
.234 3本 7打点 3盗塁 OPS.868
.309 1本 8打点 0盗塁 OPS.753
.195 0本 3打点 0盗塁 OPS.494
.129 1本 4打点 0盗塁 OPS.414

◯外野手

現状でのベストオーダーは(左)柳町(中)上林(右)柳田(指)グラシアルという感じでしょう。


まずはレギュラー奪取を目指す柳町選手

.373 0本 8打点 OPS.869と圧巻の成績を残している柳町選手。開幕は二軍で迎えたのですが、栗原選手の離脱に伴い昇格。最初は右投手相手の先発出場のみでしたが、次第に左投手相手でも起用されるようになり結果を残してきました。

チーム事情で不慣れなセンターでも起用されることがありますが守備は及第点。

栗原選手という大きすぎる穴をカバーし、そしてレギュラーを奪い取るつもりで頑張って欲しいですね。


そして復活のときが近づいている上林選手

2018年の活躍を最後にひたすら苦汁を舐め続けてきた上林選手。今期は恩師とも呼べる藤本監督の期待に応えるかのように、.302 1本 8打点 OPS.758と好調をキープ。

彼の場合は調子を落とした時にとことん沈んでいってしまう印象があるので、悪い時にどこまで粘れるかというところが勝負になってくると思います。

今年こそ、「復活」の二文字を掴んでほしいと思います。


またライトは今期からキャプテンを務める柳田選手

負傷離脱などもありながらここまでは.227 2本 5打点 OPS.647とらしくない数字。目の覚めるようなスイングから放たれるドデカイフライや他の追随を許さない選球眼も今年は陰りが見えます。

とにかく今シーズンはゴロと三振が多い。以前彼はインタビューで「フライが出ているうちは調子が良い」と言っていたので今が調子の底といったところなのかもしれません。

ハッスルプレーで思わず負傷してしまった彼ではありますが、その実力は誰もが知るところ。とにかく怪我なく、そして試合の中で感覚を調整して勝利に導く一打を放ってほしい選手です。


そして指名打者にはグラシアル選手

今シーズンはここまで.245 1本 8打点 OPS.699という数字ですが、直近の試合ではこれ以上の怖さを見せています。

シーズン序盤はとにかく打撃に悩んでいましたが、少しずつアジャストしてきたのか彼らしい打撃が戻ってきています。

守備はやや危ういシーンが少なくないですが、彼の仕事はとにかく打つこと。昨年はグラシアル選手という打線の核が欠けていたことが本当にチームを苦しめました。怪我なくどっしり四番として座ってほしいです。

.373 0本 8打点 OPS.869
.302 1本 8打点 OPS.758
.227 2本 5打点 OPS.647
.245 1本 8打点 OPS.699



……というような4月現在のホークスの選手層。

これでベストオーダーを組むとしたら

1(二)三森大貴
2(三)野村勇
3(右)柳田悠岐
4(指)グラシアル
5(一)中村晃
6(中)上林誠知
7(左)柳町達
8(遊)今宮健太
9(捕)甲斐拓也

といった布陣でしょうか。

2番には中村晃選手を入れてもおもしろいのかな、と思ったりもしますが藤本監督が「2番右打者」を推していますので野村勇選手で。


さてさて、開幕して1ヶ月経ったとはいえどもまだまだ残り試合は100試合以上。

秋に笑えるように、ここからもっともっともっと応援していきましょう!!