2022年3月、「フェーズ2」として新体制で動き出したMrs. GREEN APPLE(通称ミスグリ)。
若い世代から絶大な人気を集めるバンドではあるが、一応若者の私は実はあまり耳にしたことのないバンド。
というのも幼い頃に患った厨二病が完治せず、どうも現代の音楽シーンに対してひたすら斜に構えてきた側面があり、いわゆる「流行りの曲」というのを遠ざけてきたのである。
一般的大学生としては流石にどうかなと思ったので、ちょうど再始動したばかりのミスグリをStaRtの地に選んでアルバムを聞いてみようと思い立ち。
まずはメジャーデビュー作品の「Variety」の再生ボタンをタップした。
1. StaRt
「耳にしたことがない」と言いながら、実はこの曲は結構慣れ親しんだ曲。
というのも高校の時の体育祭のテーマ曲的なものがこの曲だった。
ハイテンポかつキャッチーな歌詞でいかにも青春まろび出しな一曲。
「なるほどミスグリというのはそういう系か」というのがこの曲で抱いた認識。
ところで『一人でも多くなで肩が泣くなら なで肩ブームでイイでしょう!?』って歌詞は私がなで肩なのですき。
2. リスキーゲーム
「おや、様子が変わったな」というのが第一印象。
StaRtまでの押し付けキラキラ青春っぷりが薄い。メロディは相変わらずハイテンポに明るいんだけど、どうも歌詞の様子がおかしい。
想定外に尖ってきている。
「そういう系」じゃないのか?
3. L.P
すき。
すき以外の言葉が見当たらない。
こういうちょっと歪んだ愛のラブソング。闇妄想がこれでもかってぐらいふんだんに詰め込まれている歌詞。史上最強にすき。
曲調もがっつり暗いなんてことはないのがより歪んでる感じがあってめっちゃめちゃすき。
「ミスグリはそっち系なのか」とちょっとニヤリ。
4. VIP
完全に方向が定まった感じがある。明らかに王道青春キラキラ系じゃない。
これほどまでにぶん殴ってくる歌詞は本当にたまらない。前述の通り曲調は明るいのがより拍車をかけてくる。
いいなぁ、ロックしてる。
5. ゼンマイ
ハイテンション系の曲が続いたところでちょっと箸休め的な落ち着いた曲調。
でも相変わらず歌詞は落ち着いてない。
どうも一歩引いた感じというか。
ゆったりと加えてくる打撃は結構重い。
6. 道徳と皿
このアルバムを締めくくる一曲。
ここまでで結構セカイを殴ってきた感じがあるけれど、最後は比較的優しく包み込もうとしてきてる。
もちろん歌詞はトゲットゲだけども。
でも「ミスグリはこういうバンドだよ」っていうのを強く感じさせる曲だと思う。
……と、いうわけで。
「このバンドええやん……」
ってのが感想。
こういう斜に構えた曲が好きなのは結局のところ厨二病が感知してない所為なのかもしれないけれど。