2024/11/04

感じられなかった勝ちへの執念【野球】

野球記事書くのいつぶりだろう。

どうも、シルエットです。


2024年11月3日。

横浜スタジアムで行われた日本シリーズ第6戦は、11-2でDeNAが勝利し悲願の日本一を達成しました。

普段であれば両者の健闘を称え、DeNAへのおめでとうとホークスへの労いを記したいところなのですが、一夜明けても気持ちは収まらず。

半ば衝動的にこの記事を執筆しています。

もちろん選手たちは目の前の一勝を掴み取るために、全力でプレイしていたと思います。手を抜いていたなんて思わない。

しかし首脳陣よ。

昨日の、いやこのシリーズの采配は果たして本当に「執念で一勝を掴み取る」という気持ちがあったのでしょうか。


敵地横浜での2連勝で浮かれたのか知らないけれど、本拠地福岡3連戦では手も足も出ず大完敗。

ただただ横浜打線に火をつけて、大手をかけられる始末。

ロングリリーフ枠もベンチ入りさせているなかで、何故かシーズンでほぼ1イニング専任だった中継を回またぎ。

挙げ句打たれて大量失点。


短期決戦では普段通りやるところと普段とは一味違うところありますが、この投手運用だけは本当にいただけない。

逆に、第5戦での1番笹川みたいなのはまあまあって感じです。

結果こそ出なかったものの、横浜の桑原的な流れを変えてくれる存在を欲していたのだと思いますから。

古くは城所だったり西田だったり、大抜擢された選手がラッキーボーイとなって……みたいな過去はありましたからね。

ただ投手運用。これが本当にダメ。


特に昨日はハチャメチャでした。

有原を3回まで引っ張ったところはまあ、良いです。

もちろん賛否両論あるとは思いますけどエースへの信頼みたいなところですから。

その後尾形が自慢の無心ストレートでバチッと抑えたところでじわりじわりと流れを手繰り寄せていた中で、続いてマウンドに上ったのがスチュワート。

彼も精一杯の投球だったと思います。その内容を責めることはない。

ただ、あの場面でスチュワートが本当に最適解だったのか?ということ。

今年は全試合先発起用でしたし、キャリアで見てもリリーフ起用されたのはほんの僅か。

さらにさらにベンチには、ポストシーズンでの第二先発経験もある石川がいたなかで、それでも選んだのはスチュワート。

挙げ句乱調。

ここでスチュワートを起用したのは「翌日第7戦は外国人枠の関係でベンチ入りさせられないから」なんて噂も聞こえてきましたけど、まあホントに納得がいかない。

今日を勝たないかぎり明日はないのに、それでもなお明日を見据えているのは本当に美しくないです。


そして火消しとして登板させたのが、あろうことか岩井。

若者をいじめて楽しいか?

もう1点もやれないという場面をルーキーに丸投げするのはあまりにも酷。

勝ちパ以外の投手であれば津森もいましたよ。

彼の今年の信頼度が極めて低いのもわかってますが、第5戦は1イニング通用してたじゃないですか。

回またがせたからしちゃかちゃしましたけど。


それに、「もう負けられない」という思いがあったなら、もっと大胆に行くべきでしたよね。

思い切って、ヘルナンデス・オスナ投入みたいな。

CS1stステージで、絶対に負けられない日ハムが早い回からクローザーの田中正義を投入してたじゃないですか。

順番も序列も関係なく、一勝を掴むためになりふり構わずやってほしかった。

結局勝ちパが登板したのは大勢が決してからの6・7回。

ここで杉山・ヘルが登板することになんの意味があるんですか。

さっさとファイティングポーズを解いてしまった首脳陣の采配は、本当に残念でなりませんでした。


結局昨日は野手もそう。

シーズン中あんなにバントを好き好んでいたのに、昨日は全然。

柳田の2ランのあとで、近藤出塁からの栗原ゲッツーであえなくとなりましたが、そんなにバント好きならあの場面でやらせればよかったじゃないですか。

2点差はあるけど、まずもう1点をとってじわじわ行こう作戦もあったじゃないですか。

泥臭く1点をもぎ取る、みたいなのはどこに行ったんですか。


代打も全然起用しない。

「日本シリーズでは暴れてもらう」って言った中村晃はロクに起用せず。

CSではラッキボーイ的な存在だった川瀬もまるで使わず。出たっけ?

苦しいところをいつも救ってくれた柳町も1試合起用してあとは塩漬け。

川村も守備代走で使って終わり。打てる選手だったじゃん。

正木も……と言いたいところですけど、ずっとベンチ外なのはもしかしたら何かしらの故障かもしれないのでここでは一旦置いておきます。


なんにせよ、ずっと王者仕草というか、美しさを履き違えているような采配が本当にダサかったですね。

「ドッシリ構える」「バタバタしない」みたいなのは常々小久保さん言ってましたけど、まあ投手運用はバタバタバタバタ。

野手に関してはドッシリ構えるというかただの静観傍観。

実に情けない試合運びでしたよ。


藤本政権のときは、あんなに手ひどい負けを経験したのに「また来年がんばろう!」と思えました。

藤本さんなりに必死でやってるのが伝わってきたから。

なのにこのシリーズでの首脳陣から必死さが全然感じられない。

なんか淡々と負けにいってる。

応援する気起きないですよ、本当に。

怒りは収まらないです、全然。一晩寝てもね。


とはいえ怒りで締めても仕方ないので、希望的観測を最後に置いておきましょうか。

2015年に圧倒的な成績でリーグ制覇・日本一を勝ち取った工藤監督も、2016年には歴史的逆転V逸という苦汁をなめました。

そこから取り組み方や接し方を変えて、2017-2020の4年連続日本一に導くまでになった工藤監督。

今回のこの日本シリーズが、小久保さんにとってのターニングポイントとなるのかもしれません。

誰かのインタビューだったかは忘れましたが(鳥越さんだったかな?)、小久保さんは自分の意見を柔軟に変えられる人だと言っていました。

この敗戦の反省を活かし、来シーズンはもっと「美しい」小久保野球を見せてほしいものですね。



というところでこんなもん。

とりあえず25シーズンのクラブホークス会員継続は解除してきました。